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睡蓮の記憶
 ┗212

212 :日吉若
2010/02/16 17:25


>>211,0 その後

風邪を引いているあの人の傍についていながら、情けないほどに頼りがいの無い俺はあの人に手を取ってもらって、その一カ所で、繋がる。
二人でこんなふうに、意識して手を繋いだのはいつ振りだろう。ひどく昔のことのようにも思えるし、今回が初めてだと言われれば、そのような気もしてくる。

温かかった。俺の手よりも少し大きくて、ほどよい筋肉と弾力性を持つ骨張った手。
今の俺の力を簡単に捩じ伏せてしまう手。俺だって、けして弱くはないけれど今の一つの年の差は残酷なまでに広い。

そうして、珍しく、あの人が甘えてくるので(とても嬉しかった)文字通り「猫可愛がり」する。キスをするとくすぐったいと言って恥ずかしがる。今更でしょう、そんなの。それとも、頬が弱いのか。
首筋を撫でると、まだ、喉が完治していないのに反応して漏れる声がまた―――っと、その後のことはここでは割愛。御想像にお任せします。

あんまり書くと、後で怒られるかもしれませんから、ね。

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