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melt、
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17 :
芥川慈郎
2008/09/13 01:24
何かを掴んだ気がした、でもいざ掌を開いて見ても何も握られて居ない。じゃあ、俺は何を握ったの？確かに有った感触。此の掌に確りと感じた質感。…え、でも覚えて居ない。何時掴んだのか、どんな感触で、どれ位の大きさだったのか。硬いのか、柔らかいのか、温かいのか、冷たいのか。つるつるしてた？ごつごつしてた？とげとげしてた？全っ然、覚えて無い。
其れも其の筈、だって最初から何も握られて無かった。唯、単に握られただけの掌。夢何だよ、全部…ね。掴んだ筈の何か、も、感触、も、掴んだ記憶、も。夢、だから現実には無いんだよ。其れでも、そんなに欲しいのなら、探して御覧。きっと、形も質感も全然違うけど夢で掴んだ筈の物と同じ物はきっと現実にも有るから。
夢人が語りかける、夢は空虚な現実で有り。現実は朧気な夢で有ると。
判らない事を判らないと言って、何が悪いんだろう。要らない物を要らないと言って、何が悪いんだろう。欲しい物を欲して、何が悪いんだろう。
#Please do not like me, Please love me.
好きに成って欲しいんじゃ無いの、愛して欲しいの。
別に誰にと言うわけでは無いけれど。
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