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シークレット・ワード
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跡部景吾
2008/09/13 01:28
私用と体調不良で約一週間、「大人しく」と言う俺にとっちゃ地獄としか思えない生活をしていた。
その間、もちろん町にすら顔を出せなかった訳だが、あいつともロクに会話していなく、案の定不安にさせちまった。
何で分かるかって？
そりゃ、好きな奴のことなんざ何でも分かるだろ？と格好つけたくもなるが、俺の考えより遥かに分かりやすいあいつの日記にそう記されていた。
日記の前だと素直に弱音吐けるみたいだからな。（笑）
あいつの待ってるのも楽しいし、苦ではないと言う言葉に少々甘えちまっていたのかもしれねぇ。
今後そんな想いをさせるのも、不安な顔されるのも見てる俺が嫌だから、時間がある時は少しでも傍に居てやりたい。
…って言ったら、あいつはきっと自分を大事にしろって怒るんだろうがな。（笑）
でも、仕方がねぇんだよ。
あいつは、俺がこの町に来てから今まで愛読していた日記の持ち主だったんだから。
俺がその日記に書かれた文に何よりも惹かれて、ずっと会ってみてぇと思った奴だから。
まさか、偶然とはいえ会えるとも思わなかったし、恋人になるとも思わなかったがな。
俺にとって、あいつは凄く大事な恋人でもありファンなんだよ。
まぁ、それを知ったのも最近だが、あいつは俺に日記の存在を知られたくねぇみたいだから、優しく見守るつもりだ。
そして、あいつもこの事は知らない。
別に言うつもりもねぇし、言う必要もないと思ってる。
#だから、今はこのままあいつを大切にしていく事だけを考えよう。
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