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シークレット・ワード
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76 :
跡部景吾
2008/11/10 22:04
昔、その日の出来事、会話を文字として残す事が癖だった。
その日の事を忘れない為に、何度も思い出せるように。
それは、今もたまに無意識にしてしまう事なんだが…
念のため、この日記とは別のモノ、とだけ言っておく。
本棚に、無造作に並んだ古いノートを読み返せば、興味深い会話。
「例えば、お前がこの先何かに立ち止まったら、どうする?」
#「とりあえず、答えが見つかるまであがき続けるさ。」
「まぁ…お前らしいが、俺からのアドバイスとして一つ。」
#「何だよ?」
「何かに立ち止まったら、お前みたくあがき続けるのも一つの手だが、意外とそれに逆らわず立ち止まるのも悪くは無い。」
#「時間が解決するってやつか?」
「違うな。時間が与えてくれるのは、混乱しきった頭を落ち着かせてくれるだけだ。
最後に答えを出すのは自分自身、だろ?」
#「まぁな。」
「お前の事だ、どうせ一人で考え込むなら、その方法も頭に入れておくんだな。
もしかしたら、向こうから答えがやって来るかもしれない。」
#「他人事かよ。」
「他人だよ。」
#「お前には敵わねぇな。ご忠告、有難うよ。」
このページだけ何故か、物凄い勢いで書き殴ってあった。
これを書いた時は、おそらく流す程度にしか聞いてなかったんだが、今なら何となく意味が分かる。
自分が動き出せるまで、その場に留まってやるよ。
十分休んだ分、この次動き出せる時はこの頭をクリアにしてな。
あの会話が、懐かしく思えたよ。
なぁ、お前がくれた言葉が今になって分かる事ばかりだぜ?手塚。
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