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低温火傷
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4 :
千歳千里
2008/09/12 00:50
※半なり注意
部屋にクソデカい蜘蛛が現れた。部屋の隅をもそりと歩く黒か物体ば視認、ふと顔を上げれば蜘蛛と目が合うて、…沈黙。俺ん掌よりデカか蜘蛛、其の癖足は細くニョロニョロと歩く。俺は止まる。ばってん蜘蛛は蛾やら蠅やら喰らうてくれる存在、殺しちゃいかんち逃げたい欲求ば押し留めてん、…無理、キモイ。キモ過ぎる。何であげんキモか動きばすっとか俺には理解出来ん、ちょ、頼むけん動くなこっち来んな其の上に乗るな愛しのミユキから貰うた俺ん大事なフォトスタンドに足を這わせるな。
(あ、白石からメールきた。)
白石にメールを返しつつ蜘蛛の行方を追う。兎に角動くなと願う俺の気持ちに反抗期なんか知らんばってんが蜘蛛はお構い無しに部屋を巡回。
我慢出来んかった俺を許して下さい。
殺虫剤を使いました。
全国に住む蜘蛛へ、謝罪。
ばってん蜘蛛はそんくらいじゃ死なんらしく、未だ動く。何故動く。動かんで良いち言いよろうもんが此の八本足め！そげな俺ん願いも知らずに動く蜘蛛、ばってん、漸く殺虫剤の効果が表れたらしく。其の隙狙って蠅叩きを上手く使って外へと追い出した、けど。
そこで一気に安心した所為か、白石に泣きついてしもた。ばってん良い雰囲気もぶち壊し、…折角の戯れも、オアズケ。其れでまた落ち込む、自業自得ち解るばってんKYな虫を恨むのは許してほしかと。
…蜘蛛げな好かん。
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