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低温火傷
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千歳千里
2008/09/17 12:23
一週間前、寝る前に腕に抱いた寝顔を見て、漸く安堵を覚えた。程近い体温に白石の存在を自覚する。…我が儘を沢山云うた。ただ俺が安心したいが為に、未だ視界を朧気にさせる夢心地を拭って欲しくて、指先痺れる感覚が恋しくて。御前に二度目の恋をしていると自覚した瞬間やった。此れがまた訪れっとは何となく分かっとった事、御前に背中を預けて以来、御前の隣は心地良い。
其の翌日、俺は白石に大事なこつを告げた。別に云わずとも済む其れ、ばってん伝えたのは、白石と向き合いたかったから。長く、…永く、傍に居りたくて。答えを待つ時間が酷く長く感じた、あの時間程辛いモノは無かったち思う。其れでも待つ事が出来たんは矢張り相手が白石だからこそ、…無条件の信頼を置いとるんやと、実感した。
最近は白石を泣かせそうに成っとる、らしい。ぶっちゃけ俺の何処が良いか解らんばってん、俺はアイツの好きな所を幾つも挙げるこつが出来る。でも其れ等は全て好きに成った後に気付いたこつで、大元の理由は俺にも解らん。好き、っちゅう感情に理由は要らん。ただ好きで、寂しさや恋しさが其れを更に大きくする。またひたすら気持ちを向ける事が出来る今を手に入れた、其れが俺にとって嬉しくて堪らん。
ひとつ惚気ても良いなら、白石の可愛さを惚気たい。身長差を気にする所と御乱心なさる姿が酷く愛しい。白石、御前はどんだけ俺のツボを刺激するとですか。胸きゅんの毎日。
大人になんか成りたくなか。ガキんごつ真っ直ぐに白石の後ろを占領したい。大人に成るにつれて覚える世界の不条理や儚さなんかに邪魔されたくなか、…俺は、白石が好き。
此の一週間の話。
記憶だけでなく日記にも残して、また此の感覚に浸りたい。
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