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あるこう
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42 :
不二由美子
2011/11/26 01:15
なんだか酷く自己嫌悪すべきことがあったような気がしたけど忘れたわ。忘れちゃうわ。
父さんがいきなり「裕太のカレーが食べたい」って言いだしたの。裕太のカレーっていうのは裕太が作ったカレーじゃなくて裕太用のカレー、栗とかカボチャとか入ったほっこり甘口カレー。この時期一番美味しいカレーよ。そしてね、周助がいきなり「明日、タカさんが姉さんのカレー食べにくるよ」と…。「姉さんのカレー」っていうのは私が作ったカレーで間違いないんだけど、河村君がしってる私のカレーは辛口具無しチキンカレーなの。チキンも煮込まずあとでササミをカレーの上からトッピングするみたいなチキンカレーよ。これを河村君は気に入ってくれたみたいで「由美子さんのカレー」って呼んで時々食べに来てくれるのよ。
父さんが久しぶりに帰ってくるのが明日。河村君が遊びに来るのも明日。キッチンにカレー鍋二つ置いたら私や母さんもカレーよね。嫌だわどうしましょう。私と母さんは中辛がいいの。『秘技、皿の上で甘口と辛口を混ぜる』やっちゃおうかしら。カレー鍋三つも置くと他のサイドメニュー作れないものね。
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恋をしてはいけないのかもしれないとも思う。振り回される相手の気持ちを考えることは無理。
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面倒くさがりには色々と荷が重いけれど自分でまいた種だしと思うとますます重いのよ。現実逃避ってそんなに悪いことじゃないと思う。自己正当化くらいいくらでもしたいわ。
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