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Mr.Shangri-La
 ┗4

4 :忍足侑士
2008/10/06 14:15

Mr.シャングリ・ラ
>どうせなら、そう。
>>staccatoの利いた、ツーステップで。

可愛らしい子猫が飽きもせず向く方向が気になって。其の、くりくりとした丸い眸に何を溶かし込んどる?嗚呼、御行儀のええ子猫は御澄まし顔が得意。きっと、俺が反応するんは未だ其れが深く根ざしているのを嗅ぎ取っとるから。そう其れは木枯らしが身に凍みる頃の話、少しだけ遠出をしてみた。其のときに、ちらりと見かけた子猫。光を柔く反射する淡い金色の毛並みに何処となく、憂いと熱を孕ませた眸で。まるで、砂糖を塗したアプリコット。けれども流す雫はきっと、甘苦い。遠くから垣間見た其の姿、記憶の奥底に眠らせてた。そうしてそんな日が在ったことも忘却し、気儘に散歩をしとったら再び見かけた子猫。嗚呼、未だに子猫なんやな。なんて、不意に思うた。もう随分と日が経ってるんにも変わらず。それとも、俺の眸にフィルターでも掛かっとるんやろか。まあ、どちらせよ結局は一緒なんやけど。恐らく未だに子猫は子猫のまま。子猫は知らない。俺が随分昔から子猫を知っていたことを。子猫は知らない。俺が随分昔に感じた感情を。子猫は、知らない。可愛らしい子猫。教える心算のない俺はそう、意地悪。

(08.10.06)

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