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Mr.Shangri-La
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5 :
忍足侑士
2008/10/06 22:44
Mr.シャングリ・ラ
>ラララ、
>>彼はネバーランドヒーロー。
夜の散歩は心地ええ。昼頃、廊下を歩いとる最中に一瞬だけ顔を覗かせた仄かな金木犀の香りが鼻腔をくすぐる。いつの間にか桜の葉は赤く色付き始めとって。中にはもう葉を落としてもうとる桜さえ在った。大分、様変わりしとるんやなぁ。宛てもなく夜の住宅街を彷徨っとると、いつもよりも其の道を楽しめる。夜風が頬をなぞって往く。其のとき、不意に脳裏を掠めたのはリップサービスに似た、俺の言葉。お気に入りの、このインクと同じ灰色の言葉たち。俺の言葉を虚言と見做す奴もおるやろう。やけど、俺は其のことを気にはせえへんよ。其れもまた、俺なんやろうから。それに、愛は決して世界を救えたりせえへんけれども。態々、纏った化粧を落とすなんて野暮な所業はせえへんことや。少しの慰めにはなるやろう?解っていながら罪を重ねよう。だって、其れは必要悪だから。後悔はせえへんよ。甘くて、馬鹿みたいに愚かな言の葉。滑らかに紡いでは奏でてみせよう。微睡みの中、ゆっくりと御休み。
(08.10.06)
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