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水彩絵の具
┗60
60 :
千歳千里
2013/05/10 15:38
視界の端や脳裏にうっすらと残る香りのような
あいまいな色をした形のないそれは
きっと俺に悟られぬように、気づかれないように
消えていくすべを探しているんだと思った
たしか、とてもひんやりとしていて
たしか、とても素直じゃなくて
たしか、とてもとても愛おしい
冷えた温度に交われなかった俺の少し高い体温を吸っては肩を竦めた銀色の、
……ごめんな
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