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タポ缶
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5 :
跡部景吾
2008/12/01 04:26
『たんぽぽワカメに甘い』
と、改めて実感した今日。
深夜族の仲間入りを果たしている俺様の許に、一羽の鳩が舞い降りた。
# 時刻 03:04
鳩の足に括り付けられている文に添えられた黄色いタンポポ――-……差出人を知る。無邪気な彼の姿を思い浮かべ自然と口許が緩み、機嫌が上を向く(あくまでも、友愛故だと明記しておこう)
ゆったりと…だが何となく急いて文を開き、綴られた文字に目を通していく。
文面を理解した。
刹那、彼と共同の日記帳を本棚から取出して真白い頁を捲る。
選択肢――-…そんなモノは一つしか無い。
以下、たんぽぽワカメの鳩が寄越した文(一部修正済み)＋俺様の脳内会話
>実は今日、すげェ大事なこと控えてるんスよねえ
…大事なこと、…三強との練習試合とかだろうか。それを俺様に報告…相変わらず可愛いヤツ云々(省略)…で、どうしたんだ？
>…だからさァ、アンタの日記読んで幸せなキモチになりつつ勇気元気やる気などをおすそわけしてもらいたいなーなんてワガママゆってみたり
……ん？…俺様の日記？
>跡部サンに応援なんてされたら俺絶対勝っちまうんだケドなァアアア
これはもう書くしかねェだろ(即決)
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というわけだ(…)
応援メッセージ、書いてやろうじゃねェの。
だが其の前に。
たんぽぽワカメ、たんぽぽワカメ、…大事な御前。
優しいという言葉は、御前の為に有るモノだと常々思っていたりする。
俺は、御前の優しさに何度も助けられた。
# 有難う
きっと、ソレは変わらず繰り返されるンだろうが。
# これからも、宜しく頼む
…、……よし。
次は応援メッセージだ。
今日、御前にとっての大事な練習試合(勝手に決定)らしいが……あまり気を張り過ぎンなよ。
先ずは深呼吸。
落ち着いて、周りをよく見ろ。焦って変なミスさえしなけりゃ大丈夫な筈だ。
自然体で試合に臨め。
御前ならやれる、全力を出し切って―――-…勝て。
以上だ。
………………(穴に埋まり/恥)
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