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徒然なる香夜の恋文
 ┗15

15 :跡部景吾
2009/04/15 15:13


── 夜、電話に勤しむ忍足の傍で、甘えたな猫さながらにまだ寝ないのかと纏わり付く。

…いや、電話してるつう事を知らなかっただけなんだがよ(笑)


電話が長引きそうな予感に一人で寝ようと背を向ければ、不意に腕を掴まれる感触に振り返る。
手を繋がれ向かう寝室の、ベッドサイドに腰掛ける彼奴を乗り越えて
奥のスペースへと転がり込めば、ダチと話しながらも俺を甘すように構う指先が髪先を撫でた

電話に集中しろよと僅か笑っては邪魔にならぬよう毛布を頭まで被り、
其れでも傍から離れたくねぇとベッドサイドに腰掛ける彼奴の尻の方へと身を寄せて

毛布の塊となっても、身を寄せた俺を撫でる忍足の掌のリズムが温かくて…何時の間にか夢の中へと攫われていた、昨夜の寝際







雨上がりを照らす太陽に、蒸れた草の匂い混じる独特の夏の空気はまだ先の季節

春の眠りに攫われがちな今の季節、出来れば忍足にも安堵出来る安眠が訪れたらいいと、祈らずには居られない。


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