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徒然なる香夜の恋文
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17 :
跡部景吾
2009/04/17 14:02
> 雨の日は憂鬱だ
視界を染める灰色の穹が如何にも元気を奪っていく
如何してか雨と曇りの日は俺の体調との相性が悪く、さほど感じても居ねぇ疲れだとか怠さとかが無駄に表面化してくるような気がしてならねぇ。
朝から過激に忙しいらしい忍足と昼間数通の鳩の遣り取り、
…彼奴もそろそろ体力限界に近いンじゃねぇの、つう位の慌しい様子に僅か心配になる
けれど今の時期に負けるかと走り続ける頑張り屋の忍足へ、言葉にするよりも大きなエールを心の中で送りつつ
…今は御前が目指す高みまで納得行くまで思い切り走りな、と…其の忙しない背中を唯見守る事しか出来ねぇ、もどかしい思い抱える俺が居るのも事実
安心しろよ、
>何時でも御前が休める場所として…此の腕広げて待ってて遣る、忍足
今にも降り出しそうな鈍色の湿気る空気を小さく肺に吸い込みながら、如何にも緩慢気味な鈍い動きしか出来ねぇ躰を持て余しつつぼんやりと思うのは
>屹度、俺も彼奴との時間が欲しいと、己が思う以上に願って止まないンだろうと
どんなに強がってもどんなに思いを殺しても
彼奴を抱き締める僅かな時間さえ中々手に入らねぇ今は
眠りに落ちる間際の僅かな彼奴の吐息と
眠い意識の中、其れでもお休みと…精一杯俺に伸ばされる彼奴の腕の温もりだけが唯一の安堵
御前の言葉じゃねぇが
ほんの少しで善いから…御前をもう少し感じる時間が欲しい。
天候の所為で薄ぼんやりと眠い頭を振りながら午後の生徒会会議に顔を出せば
小難しい言葉と面倒臭ぇ取り決めの話題が、まるで読経の様なモノクロのトーンで俺の耳を掠めては右から左へと流れて消える。
考える振りして腕を組み、難しい顔を作りながら窓の外を眺めて見せる意識の裏で
馬鹿じゃねぇの、と自嘲したくなる程
>彼奴の事ばかりが、頭を過ぎる
++++
>…HRに入る前の休憩。
バナナを貰ったと喜ぶ忍足がちょっと可愛かった(きゅん)



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