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徒然なる香夜の恋文
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7 :
跡部景吾
2009/04/08 13:41
>小春日和、
学校の昼休みに何時も行く庭へと、購買で購入したパンを持って脚を向ければ
先に来ていた忍足の背中を見つけて背後から忍び寄る
背後から彼奴の背中にのしかかり体重を態と掛ければ、肩口から掴まれる腕を首元に廻して、日向の匂いのする彼奴の躰を緩く抱き締めた
お疲れさん、の言葉とともに、緩く揺らされる背中から伝わる体温が温かくて
近くなる頬に頬寄せ「御前もお疲れ」と告げて穹を見上げれば、早咲きの桜が散る様が己の視界を魅了して、
>まるで降る、羽毛のような花吹雪
芝生の上にも二人の上にも降り注ぐ其れと
すっかり春めいた陽射しの日だまりの中…二人過ごす僅かな時間が柔らかで、温かい
本鈴のチャイムが鳴るまでの俺の居場所。
建物の死角になる其処で、忍足と二人過ごす…酷く優しくて愛しい時間。
>他愛の無い会話、耳朶を打つ穏やかで低い忍足の声が心地良くて、揺らされる背の上でガキみてぇに眠くなる
御前の隣は俺の居場所
…時に不意に不安になって心が揺れても
御前の手は、俺の手を確りと握った儘なのだと
>御前の温もりを抱き締める度、強く感じて安堵する
.
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