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絶対黄金宣言
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22 :
大石秀一郎
2009/10/06 02:41
そういえば、今日英二と出掛けた時に懐かしい話をしたんだ。
少し…気になってることもあったからな。
…そう、あれは全国大会準々決勝。因縁の氷帝戦。
俺は、正直に言うと迷っていた。
比嘉戦での英二のラブコール。
チームに賭ける皆の想いを汲み取れば、俺が出ても怪我の完治してない俺が出るわけにはいかないと、そう思っていた。だから、手塚の帰還を機にレギュラーを辞退したっていうのに…
手塚の青学に賭ける想いは、俺とは全く違うものだった。
自分の怪我がなんだ!
俺にしか出来ないことが、俺を望んでくれる人達がいるなら…自分の怪我なんか構ってられない。青学を全国ナンバーワンにする!
そんな風に手塚だけが引っ張ってきた青学への強い想い。それを守るため、青学を勝利へ導くために、俺はあのコートへ戻る決意をした。
そんな俺を支えてくれたのは、やっぱり英二だった。
ダブルス頂上対決と言われた対鳳・宍戸戦。
記憶にはないけれど、竜崎先生や手塚から後で聞いたよ。
俺と英二がシンクロ、っていうダブルスの究極ともいえる場所へ辿りついたこと。
そして…最後の一球を英二が俺に打たせなかったことも。
…どうして打たなかったのか。
これは俺が先生や手塚の話を聞いて推測したことだけどさ…
もしかして、英二にはわかってしまったのかな?
俺の手首に走るあの痛みが…。
意識や呼吸までもが伝わるシンクロの中で、長引く試合で痛みだした腕の痛みが英二に伝わらなかったわけがない。
だって英二…
お前、試合の後右手を隠しただろ?
聞いたよ。
左手にラケットを持っていた、って。
その理由は右手が痛んだから。
そして隠したのは…俺に気付かれないようにするため、だろう?
俺が自分の腕のせいで負けたと、自分を責めないように。試合に出たことを後悔しないように。
推測でしかないけど…
痛かっただろ?ゴメンな、英二。
…勝てなくてゴメン。
俺たちを信じて託してくれた皆も。すまなかった。
……こんなに悔しい想いをしたのは初めてだよ。
勝ちたい。
青学の優勝のために、そして…英二と全国ナンバーワンになるために…!
強くなりたい!
そう思ったんだ。
…って、照れ臭くて何度も口篭りながら英二に話した。
英二は自分の気持ちを話してはくれなかったけど、きっと…俺が思った通りなんじゃないかな。
右手、痛かったのか…?
それがただ一つ、気になることだよ、英二。
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