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寒塚日記
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16 :
手塚国光
2009/11/12 23:23
猫との馴れ初め
ある寒い冬の日、子猫が1匹で遊んでいるのを見かけた。
時折会うと遊んでくれる、野良猫だった。
普段は少しじゃらし餌をやり、じゃあなと帰るのに、その日はどうしてか子猫を捕獲し、無理やり家に連れ帰ってしまった。
見慣れたはずの子猫がどの猫よりも可愛く見えてしまったのだ。
当初子猫は突然家に放り込まれ、驚き、室内を嗅ぎまわっていた。
数日たつと多少は落ち着いたが
「飽きたら外に出していいぜ。俺は元々野良だし」
「別に飼い猫にして欲しいなんて思ってねぇしな」
「他にもっと可愛い猫幾らでもいるしよ」
と言いながら俺の脚をがぶがぶ噛んでいた。
あれから2度目の冬が来ようとしている、今。
子猫はすっかり飼い猫に慣れ、もう野良とかうんぬん言わなくなった。
すっかり俺の子猫だ。
外に出たいと思わないのか?と聞くと
「俺がいなくなったらお前寂しくて泣いちまうから、いてやる」と言う。
そうか、その言葉忘れるな。と言い。
猫の好きな温めのロイヤルミルクティを作り、皿に出してやる生活。
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