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ふたりでできるもん侍
 ┗229

229 :跡部景吾
2009/06/07 00:00

千石清純と付き合い始めて一年記念日。


千石に砂糖一生分の惚気を書かせて半年、実はお返しに俺も惚気返しを書く約束をしていたんだが、
あいつの惚気の凄まじさに圧倒されてすっかり筆が止まってしまっていた。
そのままのらりくらりと誤魔化し続けて気が付いたら付き合い始めてもう一年も経ってたんだよな。
そろそろいい加減、腹を括んなくちゃなんねえな、って訳で俺からもここに砂糖一生分の惚気を綴っておく。

一年前の今日、俺達は初めて約束をして一緒に食事に出かけた。
約束の時間に遅れちまって慌てて走ってったら、呑気な面でショーウィンドウを鏡代わりに
前髪の巻き具合(?)をチェックしてやがったあいつの姿に、脱力すると共に何だか凄く和んだのを覚えている。

あいつにもんじゃを焼く素晴らしい技を披露されてすっかり意気投合した俺達は程無くして付き合い始めるに至った。
あいつはやたらと明るく、人当たりがよく、ちょっとバカだが人のこころの機微に敏感で、そして口が上手かった。
ことあるごとに直球の口説き文句をこれでもか、っつーくらい投げてくるあいつが一体どこまで本気なのかと疑いながらも、
そんな甘ったるい口説き文句に身を任せるのが心地よくて、溺れてしまうのに時間はかからなかったな。
我ながらちょろいとしか言い様がねえぜ(笑)
それまで友人付き合いの延長のような恋しか知らなかった俺には、
色々とまあ、刺激的な部分も多かった訳だが(笑)
直接的な欲求をぶつけられる度に内心オタオタしちまってたが、がっかりさせたくねえ、なんつって
こっそり裏町を覗いてデバガメったり友人達に色々リサーチしたりして勉強したのも今となっては良い思い出だ(笑)


千石と付き合いはじめてからは、不安というものを感じることが殆ど無かった。
人間っつーのは欲深なモンで、思いが通じ合ったら次は、その関係がいつまで続くものかとか、どっちがより深く想っているか、想われているかとかそういう事をつい考えちまうだろ?
だけどあいつときたらいつも全力、常に直球の口説き文句をガンガンぶつけてきやがるもんだから。
いつしか俺もそんな小細工めいたことを考えるのがバカらしくなって。
いつか、あいつがふともう飽きたよ、もう良いよ、と俺の前から消える妄想を描く事もなくなって。

あいつがそうしたい、っつった、俺の隣にお前が居るのが当たり前、って言うのにどんどんなってって。
まんまと思惑に嵌っちまったのが悔しくもあり嬉しくもあり、ってところか。


俺は千石がいつもくれるような真直ぐな愛の言葉を紡ぐのは得意じゃない。
いつもあいつが先に伝えてくれるから、ついつい甘えて俺も、で返しちまうけど、
俺も、というからには注いでくれるのと同じくらいにはちゃんと俺も愛してるんだぜ、って心の中では続けてんだぜ。
恥ずかしいから言えねえけどな(笑)

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