46 :
仁王雅治
2012/01/10 17:40
気紛れな俺の気分で。
>財前へ出逢った日、俺はもう恋愛などしないと誓ってから数年。只、少しだけ人との他愛無い会話や温もりを求めて集会に居た。
友人としての御前さんを気に入り、この中では…恋や愛など、不確かな脆い物は入り込まないなんて思っとったのを覚えとる。
御前さんは、俺がそう思って壁を作る中…俺の中にゆっくりと入って来ていた。忙しい癖に時間が開けば俺に付き合って呉れて。初日、逃げないで下さいなんて良いながら御前さんが逃げるように部屋を出た時。
実を言えばかなり困惑していたのもはっきり覚えとる。逃げるなと言われたのは流石に久し振りで俺、暫く部屋から動けんかったんじゃよ。
昔を浮かべ、恐怖に流され向き合うのが怖かった。だから、亦逃げようかとも思ったのも事実。なのに、御前さんはいつも真っ直ぐで素直で俺には眩しいくらいの存在で。此奴の言葉から逃げる事はしたくないと、向き合えるかもなんて思っちまった。
今思えば、御前さんは俺に光を与えて呉れる存在に成るべき運命だったのかもしれんな…未だ未だ捕らわれて、偶に卑屈で暗い処を見せちまうかもしれん。
だが、此だけは今誓える…。
光、其の名の如く俺に光を与えてくれ。
今此の時、俺は御前さんの事ばっかり考え、悩み、思っとるから。
愛しとるよ、光。
ほんに好いとぉよ(ちゅ)
<2012/01/10>