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骨の髄まで、
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72 :
越前リョーマ
2009/12/05 02:00
あんたとの縁が切れてもうどれくらい経ったかな。
数えてみたら一ヶ月くらいだけど、随分時が経った気がする。
こんな所に言葉を綴ってもあんたは見ないって分かってる。
届かないって分かってるけど、でも俺の気持ちを書き留めたいんだ。
鳩を飛ばせないのは届かずに帰ってきた時のショックを受けたくないから。
少しでもあんたとの縁が何処かで繋がっているような気になっていたい、そんな俺の浅ましい気持ちをあんたはどう思うかな。
ねぇ、景吾。
あんたから別れを告げられた時、本当はみっともなく縋って引き止めたかった。
どんな方法を使ってでもあんたと離れたくなかった。
けど、それより勝ったのがあんたを困らせたくないって気持ちで。
聞こえは良いけど要するにあんたを困らせて嫌われたくない、面倒な奴だと思われたくない、って。
あんたと離れてから俺はどうなるのかと思ったけどこうやって普通に息をして生きてるんだから不思議だ。人間って図太いもんだね。
例えば雪、動物、夜景、温泉、ネックレス、ラピスラズリ、何を見ても思い出すのはあんた。
…消えないんだよ、景吾。
#骨の髄まで、あんたと過ごした日々が沁み込んで消えないんだ。
寧ろ日に日に強くなっていくばかり。
もう涙は枯れちゃったけど、それでもあんたを想うと切ないくらい愛しくて目が熱くなるんだ。
こんなところにこっそり書いてもあんたは此処を見ないだろうね。
けど、分かり切ってても抑えきれなかったのはほんの0.00001％の可能性であんたに届くかもって期待してるから。
どうしても、あんたを諦められない。気持ちに踏ん切りがつかない。
景吾…またあんたの手で頭を撫でられたい。首を直ぐに噛む俺にしょうがねぇな、って笑って欲しい。あんたの腕に抱き締められたい。あの部屋で、もう一度あんたを感じたい。
景吾、愛してる。俺の心は一生あんたに染まった侭だよ。
誰にも塗り替えられない。…色を重ねられるのはあんただけなんだ、景吾。
…なんか色々書いちゃったけど、やっぱり気持ちはそう簡単には晴れないや。
最後に一言。
…―景吾、元気にしてる？
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