俺としては、吸血鬼とかいう特殊な属性持ちとお付き合いとかすんのはハジメテなわけで。性癖がイカれた話
「ノーマルに落ち着いていた俺の性癖、イブラヒムによりイカれ始めてる」
(へぇ…えっちじゃん…。)
「ちなむとお前もイカれ始めてる気がする」
(えっ)
「え…?」
お互いにお互いの性癖を歪めている。何事。 血の匂い注意
喉やら首やら舌やらが穴だらけにされると思わないじゃん。全然興奮はする。くそ痛いけど。恋人の糧…っていうか直接的に食料になれる経験ってなくね?貴重すぎるでしょ。そこらへんの奴ら、恋人の餌になったことある?ねぇだろ。ドヤ顔ではある。ただし血塗れ。
その上さぁ、一応お上品なお家の出のくせに口周りべったべたに真っ赤にしちゃってはしたないったら。それがエロいし可愛いわけ。
別に痛いこととか興味なかったんだけどなー。今でも痛いことに興奮するってわけじゃない。葛葉が血酔いして蕩けてんのを見たくて差し出してるだけ。全部あいつのせい。エロい顔して美味そうだったり満足そうだったりな顔されたら愛しくなっちゃうじゃん。好きなだけ飲め、ってなるやん。しょうがなくね?
これが、歪んじゃったらしい俺の性癖。
これ別にいかがわしいことはしてな……してないよな?してないしてない。
いや延長線上のあれそれでイったりする日はあるけど明確にプレイ、ではない。
性癖ばっか歪み散らかすけど未だ健全な関係ではあるの摩訶不思議過ぎて馬鹿ウケ。
「見ろ。ワンさんの足跡つけた。」
お前可愛いな。