指折り数える、とかよく聞く待ち遠しさなんかよりも、迫ってくる期日やら、嫌でも追いかけて来る時間ばっかりが意識を深めていく。何回だって繰り返した筈の就寝前の会話はその実中身なんてもんはなぁんも無い。
さも大切です、ほら重要でしょ。そんなラベルを無理矢理貼り付ける見出しを用意して、意識を手繰って、引き寄せた目線がかち合えば罰悪く目を逸らす癖に。楽しみに馳せた未来を笑い合うより、だって、ずっと確かな明日を約束出来る、ってわかってんだもん。
必要な事務連絡を細切れに、引き延ばして引き延ばして引き延ばして引き延ばして。言えっこない嫌も駄目も全部を仕事に落とし込んだ。穴だらけのみっともねえ足掻き方。
だから残ってんのよね。素直に感情でぶつかってたら、今頃あんたは隣に居たのかな、って、下らん後悔未満が。独り言にしてはなっがいぼやき。なあ、まだお前が隣にいたら。居たら、きっと寝覚めもよかったのかな。