初めて星導と喧嘩した。って書こうと思ったけど別にあれ喧嘩じゃねえな...？喧嘩はしてない、じゃあなんだって言われると当て嵌る言葉が浮かばん。ただ確かに言えんのは俺もあいつも揃って大号泣したってことと俺があいつを泣かせたってこと。

140億歳と比べるとまだまだでも100年以上生きてりゃそりゃ清算しきれない過去もあるわけで。いやちゃんと精算すりゃいいんだけど、いいんだけどさ、踏ん切りがつかないとかつい後回しにするとかあるだろ色々。...流石に言い訳やね。まぁ、そんなこんなで唐突に清算しきれてなかった過去が襲いかかってきて俺が大号泣。そんな俺の話を聞いて星導が大号泣。140億歳の男と100歳越えの男が揃って大号泣してんのはどう考えても地獄絵図過ぎんだけどそんなことも考えられんくらいお互いに感情がいっぱいでどうしたらいいか分かんなかった。少なくとも傷付けたのは俺で、傷付けられたのは星導で。傷付けたくせに縋り付いたのは俺で、傷付けられたのに縋り付かれた途端怒りがけろっと収まったのは星導で。......いやあのさ、俺が言うことじゃねえんだけど縋り付かれた途端怒りが収まって俺を許そうとすんの普通に心配すんだけど。理由聞いたら尚更心配するっつーかなんつーか...一見あやしい壺をぼったくりそうな外見してんのにその実善意につけ込まれてあやしい壺をぼったくり値で買いそう、みたいな危うさがあってある種の危機感を覚えた。俺がしっかりしないと、なんて珍しく責任感にも駆られた。柄じゃねえよ。

俺への怒りやらなんやらが収まっても清算しきれてなかった過去への嫉妬で変わらず泣きじゃくるあいつが「俺以外の宝物になんないで」なんて言うもんだからどうしようもなく愛おしくなって一生こいつだけの宝物でいられるように、朝から熱心に作業に集中してるあいつの隣で過去を精算してきた。今まで俺だけがずるずる引きずってきた過去をやっと精算することができたけどそれは星導がいてくれたからで、あいつがいなかったら俺は一生引きずってたかもしれん。良い話風に終わろうとしてるけど全然俺が悪いからとりあえず星導にはお詫びその他諸々を込めてなんでも言うこと聞く券を贈呈した。

あと泣きじゃくりながら「小柳くんのこと監禁する」って言われた時は流石にガチ感あってちょっと焦った。たぶんそのうちされんだろうな、マイクラ内で。

12:08追記 作業の休憩がてらこの日記を読んだ星導の第一声が「監禁する」で安定すぎて笑った。

折り畳みにこう書くだけで正直俺の羞恥心やらなんやらが限界突破しそうではあるよ。...星導は日常的にわりと、かなり、結構俺を求めてくれて俺はそれに対してツッコんだりしょうがねえなぁって叶えてやったり、ガチで何言ってんだこいつと思った時は流石に宇宙猫ならぬ宇宙白狼してんだけど...まぁそれはいいか。星導がしたいことは可能な限り応えてやりたいが俺のモットーだし星導も俺が本気で嫌がることは絶対にしねえけどあいつが「これしたい！あれしたい！」って言うのって結構俺の羞恥心やばいんだわ、マジで。弁明しとくとそれが嫌とかではない、断じて。シンプルに羞恥心がえぐい、以上。それでも俺が応えることであいつが喜ぶならそれに超したことはないだろ。

普段はふわふわしてたり子犬みたいに俺の周りぐるぐる駆け回ったり、聞いて聞いてって小さい子供みたいに俺にじゃれつく星導が俺を抱く時にだけ見せる顔が堪らなく好きで、同時に独占欲が満たされる。これはただの傲慢かもしれんけどあいつにあそこまでの顔させられんのは後にも先にも俺だけだと思ってる。つか後にも先にも俺だけにしろ、いいな。
ほぼ毎回既成事実を作ろうとするあいつを諭そうとするまでがワンセットではあるけど宇宙パワーだかなんだか、...よく分かんねえけどご都合主義に女の身体になって美味しく喰われる日もあるくらいだしな、マジで今後この身体にどんな変化が起きてもおかしくないかもしれん。いやおかしいだろ。そんな変化起きてたまるか。
けど願いのように、呪いのように、耳元で孕めと囁かれる度に本当にそうなるんじゃねえかって錯覚に陥って、狼としての本能が星導を番だと認識するみたいに触れられる度にいろんなもんが身体に、心に、馴染んでく。あいつの為だけに作り替えられていくのは正直ひどく心地が良い。...とか言うと調子乗りそうだな。

着地点がなくなったからぶつ切りするしかないってわけ。許せ。

誕生日おめでとう。星導の誕生日、何をしたらお前は喜んでくれんだろうって考えた時にいくつか浮かんで折角なら全部してやろう、ってことでその内のひとつがこれ。日記、書いたら喜んでくれんだろうなって思ったんだよ。めちゃくちゃ喜んでる顔、簡単に想像できるな。

尽くしてその見返りを得ることでしか愛情を推し量れなかった不器用な俺に何よりも誰よりも深くてでかい愛情を与えてくれるから正直今でも慣れない部分だったりいい意味で戸惑ってる部分はある。お前は俺に沢山尽くしていろんなものを与えてくれんのに俺は同じように返すことができなくてもどかしさを感じる時もある。でもそんな俺にいつもそばにいてくれるだけでいいって言ってくれる星導のことがうまく言葉にできないくらい堪らなく好きでどうしようもなくなるんだよな。ほんと、お前のこと沢山日記に書きてえのに言葉にしようとすると上手く言語化できねえからいっつも下書きに書くだけ書いて満足してるわ。...念の為弁明すると俺に尽くしてくれるから好きだとかそういうわけじゃねえぞ。本当は何も出来ない俺を受け止めて、それでも好きだって言ってくれるお前が好きだよ。俺の為に一生懸命になってくれるとこも俺の好きなものに触れようとしてくれるとこも自分の好きなものを俺に触れさせてくれるとこも俺が好きでどうしようもなくなってるとこも全部。

「小柳くんは長生きしてね」「小柳くんはずっと俺と生きるの」「小柳くんも何億年も生きるの」って言われた時に長寿といえどただの白狼の俺がどれだけ長く生きられるかなんて分かんねえけど一年でも、一ヶ月でも、一週間でも、一日でも長く生きてお前の隣に居たいと思ったし最期のその時はいつだったかお前が日記で書いたように手を繋いで海にかえんのもありだなと思った。冬の冷たい海かどうかは分からねえけど、それでも、俺もふたりで海にかえりたいと思ったよ、星導。

......脈絡ねえ文章になった。改めて誕生日おめでとう、星導。来年も再来年もその次もお前の隣でこうして誕生日を祝えますように。