color
スレ一覧
333.スキマの向こうに見た世界。
 ┗88

88 :フレデリカ・ベルンカステル(うみねこのなく頃に)
2011/06/16(木)12:12



#虚勢


たとえば、虚勢を張っていましたと言ったところで、誰がその事実に関心を示すと思うのかしら。その人物にとっては虚勢だとしても、それを重ね続ければ他人にとっては取るに足らない日常の一つ。つまりどうでも良い。三歩も歩かずに忘れることが可能な「事実」

…そもそも虚勢とは何なのか。自分に自分で呪いのようなまじないをかけて何を成し遂げる必要があるのか。答えは知らない、なんて愚かなモノは笑う。そう、それさえも当人にとっては虚勢。ただしこの場合のそれは当人が気付かない故に、周りの木々のざわめきよりも気付かれることなく消えていく「事実」

そうして結局のところ、虚勢という言葉を日常の中に融け混ませてなかったことにしてしまうの。そんなもの最初から存在しないのだから、私のこの言動、呼吸、涙や笑みだって何も間違ってやしない。これが普通で当たり前で明日には虚ろになってしまう日常なのだと。しかし愚かで無知な私はいずれまた同じ疑問を不意に問いかける。勿論、他の誰でもない私自身に。嘆くことすらおぞましいと感じる程に滑稽で、愚かな無限ループ。それはある日突然、何の前触れもなく私の一段と面倒な感情に触れ、勝手に消えてしまう。

#けれど、一つだけ前触れがあると考えるのならば。

それは私が、私の心の大半が満たされているという時に限って訪れる。そう、まるで今のように。心に余裕が生まれるというのは、何とも複雑で残酷で歪。この仕組みを作った奴がいるのなら、魔女のように気が遠くなるような退屈を楽しむ術を考えるべきだったと罵ってやれるというのに。



>永遠ループに脱出口が欲しいなんてお門違いも良いところ

[返信][削除][編集][コピー]



[戻る][設定][Admin]
WHOCARES.JP