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333.スキマの向こうに見た世界。
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八雲紫
2011/07/09(土)23:53
#甘え
>あら、あなたでも泣くのね、紫。
そう言われた日のことは今でも覚えているわ。
寂しくて、どうして良いか分からなくて、半分もらい泣きで。
人前で泣いたのはいつぶりだったかしら。
私は甘えるのが下手。ついでに泣くのが嫌い。
泣いたって何も変わらないし、私よりも人に頼るべき人は数え切れないほどいるわ。
そう言う人に必要とされることが私の喜び。ただ、気付いたのは甘えたいだけの人じゃ駄目ってこと。
私が信頼を寄せて、相手が胡座を掻かない距離をきちんと測れる人でなければ、共倒れてしまうから。
あとは、甘え慣れていない人か判断を見極める私の力量。
誰しもが何かを抱えていて、ことの大小や受け取り方だって皆異なる。勿論、環境だって同じ。
自分だけが特別だなんて世界はないのよ。
過去に縋るのは悪いことではない。けれど、過去の人と私を重ねるのはどうかしら。だって私は今を生きているもの。動かない時間の中にいる人とは絶対的に違うというのに。…なんて人にも会ったわね。
全てが平等な世界がないように、平凡な誰か一人が特別な世界もない。
その中でも前を向いて歩く人は、必死だから。
弱音を吐くことを良しとしてこなかった人は、哀しいから。
そんな人に手を差し伸べたい。
それに、そういう人たちは人を想うことに悩んでいるから。人に寄りかかることに不安を持っていることも多いから。
私のことなんて私はどうでも良いから。
この身が誰かに愛されるなんて、そんな幻想どこにもないもの。
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