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266 :
零崎人識＃
2012/02/04(土)03:22
>完気味
隙間風が吹いている。
隙間風を防げる程、この部屋には家具がねえ。あるのは布団（しかも煎餅みたいに薄くなってやがる）、それプラスなんか鞄とかどう見ても家具じゃねえもの。あと本。そんぐらい。
昨日俺が一晩戻らなかっただけで妙に無言で傍に居る欠陥と二人で、何となく身を寄せて座る。何でって寒いからだ、他に理由はない。多分。
>>>>>
段々欠陥がうとうとしだした。
眠たそうにしてる、っつーか、寝てねえ？此奴。けど声掛けて起こすのも何か悪ィんだよ、とりあえず様子見つつ待機中。
自分の寝顔を見てるような妙な気分だ。いや、大分慣れちゃいるんだが。俺が京都に来てから、何だか此処は俺の拠点みたいになってる訳で。部屋に行っても軽くぶつぶつ言う程度の彼奴と何となく共存してるうちに、寝顔を見る機会も少なくなくなってきた。
無防備過ぎてうっかり手が滑りそうだ、けど俺が此奴を解体すんのはまだ遠い話だろう。
鏡相手だからって気ィ抜いてんなよ。っつう自分への教訓か、これは。
>>>>>>>>>
むにゃむにゃ。
寝言言ってやがる。俺の名前とか。…ったく…毛布でも掛けといてやるか。手の掛かる奴だ、ほんと。
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