馬鹿みたいに同じ事を繰り返し考えていた。答えが出ない焦燥感に圧されて、塞ぎ込んで。何もかもが詰まらなくなって、何につけても影の部分が目について仕様が無かった。 だからあたしは目を塞いだ。何も見えないことは不便だったけれど、何も知らずにいることは、とても楽だった。 人間関係に関して、努力するのは嫌い。あたしはどうしても見返りを求めてしまうから。努力した分の結果が見込めないのなら、あたしのすべてが無駄になる。馬鹿馬鹿しくて、これだから人との距離は適度に保たなければいけないと、理解していたのに。 手遅れね。何もなかった頃には戻れない。現実はいつも平等に、優しくはない。 > -----8<----- まあ、棄てたものじゃないとは思ってるわ、これでも。 最近はまた、楽しいと思えているから。視点を変える、それだけ。 それだけで世界は様変わりする。 …言い換えるのなら、『逃げ』ね。 |