>、 きみがひとつ夢を叶えた記念に。 …なんだか重いタイトルになってしまったわね。でも大丈夫、あなたを束縛するような重さではないのは確かなことよ。 思いかえせば長い付き合いで、ラボメンたちの関係は未だに生きている。 誰かが何かアクションを起こすと思い思いに反応している様子をみると、まだお互いのことを思って、覚えているんだと安堵してしまう。 …卒業してもう何年経つかしら。実際に会うことはとても少なくなったわね。 海の向こうにわたったメンバーもいる。まだ学業に勤しむメンバーもいる。 そういうわたしはうまれた家を出て、知らない土地で好きな仕事をしている。 そういった距離を飛び越えられるのがネットの良さよね。現にココもそう。ほんと、誘ってもらえて幸運だったと心から思える。 でもやっぱりじわじわ離れてしまうものね。少しだけ寂しく感じるときもあるの。 だけど、やっぱり今を一番楽しむべきだと思うわ。あなたは特に。 だって今、あなたすごく楽しそうで。微笑ましくなるくらいにはね。 忘れないうちに、本当は思ってたことを書き記しておこうと思う。 あなたがここをまだ見ているかはわからないけれど。 まあ、もとより独白のつもりでかいているのでかまわないわ。 学生時代、あなたとつるんでいたとき、周囲が理解出来なかった。 …略しすぎたわね、どうしてみんなこんな面白い人がいるのに気づかないんだろう、って不思議に思っていたわ。 それくらい、あなたといるのは楽しかった。 同時に、こんな面白い人なんだって周囲に知ってもらいたかった。 すごく高慢な考えよね。でもそのくらいには楽しかったの。 だけど、わたしにはあなたと共有出来ない話も多くて、 わたしといても退屈させてしまうかも、と引け目に感じていたことも 確かなのだけれど。 だから、あなたが今楽しそうにしているのをみると、ああ、いい友人たちが出来てよかったと思えるの。 まるで親心ね。高慢だわ。う~ん、キモチワルイかしら。 そう感じてしまったらごめんなさい。 青春時代を一緒に謳歌してくれたあなたに感謝してるからこそ思えるわ。 あのとき、勇気を振り絞って、あなたに話しかけてよかった。 本当にありがとう。これからもぜひよろしく。…なんてね。 牧瀬紅莉栖から岡部倫太郎へ |