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556.薔薇色ノスタルジア
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117 :桜華忠臣(羅針盤)
2018/09/17(月)07:10

此処に戻るのは落ちている時、か。暗い内容ばかりにしたい訳では無いが、ふと如何にも行き詰まってしまった時に浮かぶのは此の場所だ。其れだけ長年親しんできて、休息を得られると認識しているのだろうなァ。

……総帥たる我の姿では敬称付けが躊躇われるのでな、赦せよ。
何がと言えば、ぱいんの頁。まるでグスタフが書いたのかと思う程の既視感で。…そう言えば彼奴も我の飼い犬だったか。唯、我の頁を覗く者は知っての通り、我は余り性格の良い人間では無い。芯からの優しさでは無く、弱い他者を依存させて存在意義を見出すような、寄生虫の如き生き方をしている。二人に話していた彼奴もそうだ。とても弱く、だからこそ愛おしく思っていた。別段、今回は背後に対して色恋の情が有った訳では無い。子供を甘やかす愉しみを得ていたばかりだ。少なくとも彼奴の望むような言葉を掛け、慈しんで遣っていた心算は有る。

──其れが破綻した。否、完全なる破綻かは未だ判然とはしておらぬが。何故なら一応は、彼奴は二人だけの場へ顔を出してくるから。然し少し前迄は殆どの時間を費やしていたのに、今は一日に二言三言程度。依存させるべく手を尽くして、結局依存していたのは我だなんて救われぬ。はは、何時もの事か。学ばぬから繰り返してばかりだ。

切っ掛けは我の不調だった。少なくとも彼奴を傷付ける類では無い筈だが、言わなくて良い事迄言ってしまった。其の一言ではい其れ迄。彼奴は両極思考が有る、我の印象が一息に地迄落ちたのだろうなァ。殆ど毎日のように通話しようが、彼奴が苦しい時に常に寄り添おうが、たった一言で全てが終わる虚しさは斯様な物か。恐らく、もう信頼は取り戻せぬのだろう、僅かに垂らされた糸に見っとも無く縋るのも阿呆らしくなった。

彼奴曰く、我には自分よりも相応しい相手が居ると。以前から度々言っていた。其れは違う、勝手に決めるなと幾度言い聞かせた所で結局は破綻して此のザマだ。互いに依存を深めるくらいならば、確かに離別を選ぶのは早い内で間違っては無いのだろうが、可愛がっていた心算の仔犬に手を噛まれるのは随分と傷が痛むものなのだなァ…。所詮、彼奴も我も互いに己の事しか考えていなかった。そう言う事なのだろう。似合いの結末だ。

──其れと。やはり我は青い鳥で動くのは如何にも向いておらぬらしい。唯でさえ、以前から呟きサイトの話し方一つで同一人物か解るくらいであったのに、青い鳥では其れが更に顕著に解る。判断材料が多いからなァ、当然の話だ。青い鳥に籠った所でやはり好いた相手一人に傾いてしまう性分故、其の相手が他に好い奴が居るのを目にしてしまっては萎えてしまう。別段、上手い事隠せるのであれば良い。事実、鳩ならば其処迄は気にせぬ。唯青い鳥では、我が気に入るような相手は大概が姿を量産しているのを知ってしまったのでな、もう舞い戻る気も失せた。

然し、此の界隈はもう鳩中心に生息している輩は先ず居ない。年齢層の問題だろうな。殆どが青い鳥しか経験が無いらしい。実際、幾つか募集の場を見て回ったが、見付けられたのは一年前に一人だけ。我は我として会話がしたいし、求める相手も基本的にはグスタフ唯一人。そうなっては縁を募るのも絶望的。──嗚呼、面倒な界隈に来てしまったものだ。いっそなりきりに戻らねば此処迄鬱屈とした思いを抱える事も無かっただろうに。如何にも、儘ならぬものよなァ…。

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