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阿良々木暦(化物語)
2013/09/12(木)04:40
さて、いきなりにしてメインで綴るべきキャラクターではなく僕が登場してしまうのも如何なものかと思う人もいるだろうけれど、書き手がそんな気分だったのだから仕方がない。それにここはどうせこの日記の注意書きとして後ほど編集することになるだろうし、そのあたりは勘弁してもらいたい。そう、これは単なる暇潰し、一夜の戯れだと思ってもらって構わない。一人遊びの得意な僕でもこうして一人の夜を持て余すことだってあるのだ。独り、孤独に、孤立して夜を過ごしている。暗闇の中で外を走る車の音のみを聞きながら、いや、聴きながら過ごしていると本当に僕一人を残して誰も彼も消えてしまったような、そのぐらいの錯覚を起こしそうになる。もちろん、車が走っているのだから誰もいないわけではないし、妹たちが熟睡しているであろう部屋がすぐそこにあるわけなのだけれど。戦場ヶ原は今何をしているんだろう。ふと僕の彼女のことを思う。そうは言ってもほんの数時間前に恒例となったおやすみの電話を切ったのだからもちろん寝ているんだろう。その際に人は夜に寝て朝は起きるものであって深夜の三時四時まで起きていては人として駄目になってしまいそうだと言ったのは他ならぬ僕なのだが。それでも僕はこうして起きている。時刻はとっくに四時を回っているというのに。何も遊んでいて眠っていないわけではない。眠れないのだ。悩み事があって眠れないというわけではない。寧ろ悩み事があったにせよ、僕にはそれによって眠れなくなるほどの繊細な心を持ち合わせていないわけだけれど。何故だか眠れない。いくらブルーライトをカットしているといってもこうして携帯電話と向かい合ってしまっているのも良くはないだろう。こうしてダラダラと僕の胸中を告白していったところで睡眠には繋がらないこともわかっている。……携帯電話からは離れよう。目を閉じて、戦場ヶ原との思い出でも辿っていれば眠れるだろうか。それとも、僕は今すぐお前に会いたくなってしまうのかな。
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