・太陽の匂い、・霧が晴れた、気がする。
滞って居たモンが動き出した。
:
新しい風穴から、気が満ちる。
プラスのエネルギーが浸透してくる、柔らかで温かな感覚。
懐かしい、手触り。
:
俺は、守られて、居る。
有難う。
矢張りこんな場所で終わる訳にはいかねェ。
生まれ変わろう、何度だって。
俺に必要なのは細胞の入れ替えだ。
気持ちを晴れやかにしてくれた、野郎に、感謝。
俺は生かされて、居る。
:
――昨日の自分は、他人なんだ。
:
死ぬ程。笑った。
カナダのファーストフード店で腹が捩れる程。
涙流す程に笑い合ったのは久し振りかねェ。
苦しかった。楽しかった。
サンキウ。
俺の事を正確に理解してくれて。
そして、風穴を開けてくれて。
―――――
有難う、坊や。
御前を愛せて、俺は倖せだったよ。
今は酷く、凄く懐かしく感じる。
此れで完全に想い出に、限り無く愛おしい想い出に、成った。
御前に出逢えて…良かった。御前に出逢った事で、貰ったモン、味わった気持ち、本気で守りてェと思った事、眼窩の奥が熱く成る位ェに大切な存在だった事、成長出来た事、感謝を挙げたらキリが無ェ。
あんな気持ちに成れた事、あの気持ちすらも今では遠く愛おしい。
心からの有難うを。
如何か、倖せに…――
俺も、倖せに、成る。
優しく、オヤスミ…
( エイエンに、愛してンよ。)