なんとなく寝顔を眺める。静かに眠る彼奴の心の臓が鳴っているかどうか、時々確かめるように抱き込む。鼓動は脈打っていた。伝わった。寒くて収まった腕の中に身を寄せる。俺は体温が低い。彼奴は体温が高い。この違いは、何でもないようで少し愛しい。
寒くて鼻先が冷たい。
彼奴は相変わらず温かい。
──起きた、
( 、あ、また寝た、)
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(>>09 answer)
『夢を見ていた』、と言って、また眠った寝顔が、とても穏やかだった夜。その日、そんなあんたを抱き込んで眠った真夜中は、ひどく暖かい安寧だった。
おやすみ。光忠。また明日。