日記一覧
480.明くる日
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200 :大_倶_利_伽_羅、燭_台_切_光_忠
10/17(火) 00:00


(その1 >>100

その指先が、声が織り成す言葉の温度。甘さを孕んだ優しい音、出逢った頃にも感じた、律儀で優しい声。綺麗な言葉を操る、美しい刀だ。
やきもちやきなところ。自身では欠点だというそれが愛おしくて堪らない。

繊細なところ。剛胆な一面がある様に見えて、酷く繊細で傷付き易い。脆さとは違う優しい刃毀れを、一等に包んでやれたらと願う。
寂しがりなところ。置いていかれるのがいやで、僕をひとりにすることもしたがらないせいで、僕まで寂しがるようになった。

器用でいて不器用なところ。相反する矛盾は自らを疎かにしがちで、無頓着で、そんな危うい馬鹿な一面を孕んでいる。そんなところさえ愛おしいのだからどうしようもない。
一緒にいたがってくれるところ。寂しがりと言うだけでなく、共に過ごしたいと願ってくれていることも君の願いだと思えるからそばにいたくなる。

俺が好むもの、言葉を与えようとするところ。そんなことをされたら、益々愛しくて、恋しくてかなわないだろ。……止めろとは言っていない。
僕の好みに寄り添おうとするところ。そのままで良いと言っているのに、僕を離さないためにと余念のない様子に惚れ直している。

あんたにそれを言われたら俺だって主張したくなる。甘過ぎるほどに甘ったるいところ。本当に何もかもが。だが、光忠の甘さには穏やかな優しさを孕んでいる。甘いだけじゃない優しさに、惚れている。
甘いところ。何が、と言うなら何もかもが。

格好良いところ。俺を掬いあげて、何でもないような顔で更に惚れさせてくる伊達男の面が時折垣間見えると、驚く反面、惚れ直すほかない。
強請るのが上手くなったところ。言われる前に用意してあげられるのがスマートだと分かっていても、結構な頻度で聞きたくなってしまう。どうしようもないと笑ってくれ。その時にはとびきり甘やかすと決めているから。

俺を笑わせることに余念が無いところ。あんたといると楽しい。本当に、飾り気なく素直にそう言えてしまうくらいに。
寝ぐずっている時の仕草。かわいいなんて言葉じゃ片付けられないくらいかわいい。思えば最初に、愛しいに通ずるかわいいを覚えたのは寝ぐずっていた、時かも。

以前より負の感情を口に出来るようになったところ。少しずつの歩みを、きちんと知って、実感している。もっと我儘になればいい。
拗ね易くなったところ。以前に比べて様々な表情を見せてくれるようになった。正の感情だけでなく、負のそれも見せてくれるようになった君が愛しい。

言葉を選ばない愚を犯したくないと、丁寧に俺と向き合ってくれるところ。未だ口喧嘩らしいそれをしたことがないのはひとえにあんたのお陰だろう。いつも感謝している。
拗ね易くなっている(本人談)のに、傷付けないように気遣ってくれているところ。妥協なく『傷付けたくない』と言い切る姿勢は、やっぱり優しい。

甘えてくれるところ。以前よりずっと見せてくれる一面が本当に可愛過ぎる。俺だけに見せていろよ、その顔。
偵察値の高さ。隠してしまいがちな僕の疲労や寂しさに気付いてくれるのは、僕をよく見てくれている証拠だ。頼もしくて、たまにそわそわする。

抱き込む腕の強さ。あんたにすっぽり抱きすくめられることに以前は少しばかり悔しさもあったが、今はその温かさに安堵してしまう。
安心させてくれるところ。腕の中で表情を和らげてくれる君に、何より僕が安堵している。




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100 :燭_台_切_光_忠、大_倶_利_伽_羅
02/29(月) 01:51





百の節目に捧ぐ。体裁を繕わずに連ねる、『好き』の列挙。
君と迎える百に。隣の君についてすきなだけの、ありったけの『好き』を。



顔を合わせると整った顔立ちがすぐにふにゃふにゃする所。緩んでどうにもふわふわしている所。かわいい。嬉しそうにされると愛しくて仕方ない。かわいいって言うと最近投げられるから、言うのを我慢している。
大事なものを大事だと認め、大切にしようとする在り方。それが決して表面だけのものでなく、色々なものを飲み込んだ上で尚、手を伸ばし続けていられること。

おいで、と招く声の、名前を呼ぶ時の甘ったるさ。何度も呼ぶから、何度も応えたくなる。求めてくる時の、目を細める仕草が好きだ。穏やかに変わる表情に胸が痛むのは、あんただけじゃない。
手を伸ばし続けること、に連ねて触れる手付き。遠慮も気遣いもいらないと髪を掻き乱す手が、いつしか気遣う優しさと、甘さを孕むようになって、擽ったさを覚えているのは君だけじゃない。

存外、泣き虫な所。色々な思考や感情が遠かった筈なのに、今は何より近い場所で俺の言葉を受けてくれている。傾らかな頬に涙が伝う度、少しだけ笑んで、それから俺を抱きとめる時の愛おしさを、正しく連ねるのは難しい。
照れ屋なところ。不意に紡いだ言葉に照れて言葉を詰まらせるくらい、余裕が無いと言って。それなのに、照れた後にきちんと向き合ってから届けてくれる言葉に、こっちが照れそうになる。

律儀な所。一を渡すと十で返してくれる。好きだと言えば必ず返すし、抱き締めると腕の力が強くなってもっと抱き寄せてくることに、いつも安堵している。
律儀なところ。照れた時でさえきちんと届けてくれる言葉には勿論、行動にも滲む実直さを今、きっと一番近くで感じている。君だからこそ、その理由を考えた時に真っ先に浮かんだ幾つかのうちのひとつ。

俺にだけ甘えたな所。いつもは格好付かないと言って渋るが、時々素直に甘えてくるその仕草が堪らなく可愛くてどうしようもない。信を置いて預けてくれるこころごと大事にしたい。
僕の言葉や気持ちを取り零すまいとしてくれるところ。覚えていないくらい前に言った些細な言動も覚えていて、驚かされると同時にいとしくなる。

触れて慈しむ手付きの甘やかさ。好きな人には普通、と宣う程の甘やかしと、簡単にひとのこころごと溶かす言葉に絆され続けて、今の俺は只のなまくら刀だ。
共に在ることを当然としたがらないところ。幾つもまた明日を重ねても夜が過ぎるのを惜しんで、慣れたくないと言っては交わす挨拶にも感謝してくれる。僕のありがとうにも同じありがとうを返してくれる君が、いつも、いとしい。

少しだけ高い体温。俺と相反するところで、綺麗に真逆なのはこれくらいで、その違いが愛しい。このぬくさを知るのは俺だけでいい。夏は、俺が代わりにあんたを冷やしてやろうか。
少しだけ低い体温。冷たいからとたまに触れるのを厭うような素振りを見せるけれど、繋いだ掌が次第にあたたかくなって、ぬくい、と心地良さそうに表情を緩める君を見る幸せは何にも代え難い。

絶え間なく「好き」だと教えてくれる所。不安に思う隙も無く惜しみなく注がれる声に、手付きに、時には執着に、時々慣れない擽ったさで上手く返せない時もあって、代わりに抱き締める。好きだ、と。
「好き」だと、感じさせてくれるところ。言葉では勿論、所作や息遣いひとつに滲む、そこに敷かれた気持ちが心に響いて、時々泣きそうになるくらいには。遠くて分からなかったものを君が教えて、感じさせてくれたから。これも君だから、の理由のひとつ。