ああ、別に。
俺のモノじゃないんだ。
何しようが、誰と居ようが。
御前の勝手だよ。
御前の好きに生きれば良い。
俺も俺の、好きに生きる。

御前に振り回されてるのが。
馬鹿らしく成って来たよ。
キープなんて、ゴメンだ。
困難な時こそ、前に進め。
立ち止まってるのは、阿呆らしい。
もう、振り回されないし、好きにすれば。

俺さ、普段は優しいつもりだけど。
本当は、凄く冷たいんだ。

何で、離して呉れないんだ。
散々、放って置いた癖に。
俺から離れようとしたのに。
何で。

遠い昔の恋愛のようだったと。
そう言うのであれば。
進行形で、過去にすれば良いじゃないか。
何で、引き止める。

離せよ、もう。
お願いだから、離して。
もう、愛なんて、要らない。
消えて無くなるモノなんて。

御前と出逢う前の俺に。
…戻して。

大丈夫、捨てた筈だよ。
要らないモノは、全て。
忘れるんだ、全て、幻だった。

幸せな、夢を見た。
とても、愛された、夢。
生きる道が違うんだ。
最初から、解ってた事。

決して交わる事の無い道を。
俺達は、何で選んで仕舞ったんだろう。
俺は、此の道を進んで行くよ。
御前も、其の道を進みなよ。

振り返った君に気付きながら。
知らない振りをして、通り過ぎた。
俺なりの、愛情。
気付かなくて、良い。

俺は君に。
笑って、幸せに生きて欲しい。
此処ではない、其の場所で。
幸せに、生きて。

唯、もし、一つだけ願いが叶うなら。
どうか、夢を忘れないで。
其処に、俺は、居た。

要らない、そんな。
仕方なしの愛情なんて。
久し振りに感じた体温も。
何だか、哀しくて。

要らないよ、俺は、もう。
御前の愛情は、要らない。
一つの区切り。
最後の日に、無くした物は。
君への想いと、延ばしてた時間。