日記一覧
┗必/然メーカー。(8-12/146)
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12 :
千歳千里
2011/09/05 23:26
>背後透過、な噺。一。※
義務/教育ば卒業しとっと今、大きな関門抜けて入学した其処ももう三年目。人を教えるごつ、専門にしとる学校ち承知も承知、今正にアレの真っ最中。
実習。約一ヶ月。
中二の英語ば担当しとっと俺(アレ、何か似合わんね。)は、今週末に一回目の授業が有る。六分の一。辛か、(笑)
否、笑い事じゃ無かばい。
先ずね、英語で授業進行が必須。此の時点で死亡フラグ。早か御立ちで。
次に、授業のプランニングが半端無く時間と精神力ば使う。死亡フラグ二。
此の調子で増えてく。アレ、アレレ。
取り敢えず睡眠不足でドライアイ。ンー、困ったったい。
台風過ぎたち思ったら此。早く十月ば来んかねェ、ね。
其ンな俺の実習校は、明日運動会。
さ、もう揃々寝んといかんばい。くァ。
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11 :
財前光
2011/09/04 21:56
>台風と、猫の噺。
基本的に何時も夢を視る類の人間で在る俺は、長い時間其の内容を覚えとる事が多い。
勿論、記憶を有しとる時間ちゅうのは大体二日三日程度やけど、其れでも、鮮明に遺る時かて在る。其んな時は決まって、身体の心臓と首の間が重く成る。ツン、と甘辛い痛みが走る。大抵、内容は寂しい。哀しいと感じる、噺。
夢の中で、俺は古い家屋に居た。もう他人に渡って仕舞うた、父方の爺さんの家。仄かに香る壁と畳の色が懐かしくて、涙腺が勝手に弛んだ。
ちりん。足元で鳴ったのは鈴の様な音。
見下ろすと黒と白の不恰好に混じった猫が居て、細い声で鳴いた。
直感的に、嗚呼、此の猫の命は長く無いンやて感じた俺は、手を伸ばして捕まえ様とする。
ちりん。ちりん。
猫はするすると簡単に避けて、俺の指が届か無いギリギリで亦鳴いた。
にゃあ。
猫は其れだけ云って、眼を閉じる。
御別れです。御元気で。
其の瞬間、ボロボロと零れた涙が現実とリンクして、夢は終わった。
起きた後頬は濡れて居て、窓の外では雨が靜に落ちていた。
アレは、何やったん遣ろう。
彼の子は、誰やったん遣ろう。
――
台風がやっと過ぎた様で、暴風雨が嘘の様に今は落ち着いとる。
雨は未だに止まん様やけど。涼しゅうて良ェ。湿気が要らん。
嘗て無い程の台風の強さに、内心テンション上がったンは此処だけの噺。不謹慎。スンマセン。反省、自粛。
―――
今日はマス/キン/グテープとシ/ールを買った。店の御姉さんと仲良ォ成る。(話し掛けられた、地味に嬉しい。)
文通したい。レトロに憧れた、一日。
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10 :
財前光
2011/09/03 20:25
>好きな音楽の噺。
クラシカルなモンも好きやけど、最終的に腹ン中にズシンてクるのは矢っ張りギターとかベースとか、其う云う響く音。歌詞を噛み締める前に身体に滲みる音色に浸って、全身が侵されてから初めて歌詞を噛み締める。噛み砕く。緩く、味わう様に咀嚼を繰り返して外と中からの音と言葉が結ばれた時、嗚呼、良ェなァて独り言。
我乍可笑しいな、とは思うンやけど。ホンマに好きやて感じた瞬間、涙腺が緩む。ガンガン、イヤホンから外に余り漏れん程度に音を流し飲み乍泣いて居た事も屡々。
きっと満たされて無いから、一気に与えられたモンが受け止め切れずに零れたンやろう。其う云う事にしとく。
――
物語調の詞が好き。且つ、ハッピーエンドや無くて少し、哀しい奴。
同調出来る詞が好きやから。何処か矢っ張り、満たされて無い自分が浮き彫りにされて余計枯渇するだけ遣って知っとる。
其れでも、まァ。聴くけど。
―――
某歌人形が好き、て方。結構居られますね。
斯く云う俺も、幾分か前に嵌って仕舞う取る一人なモンで。知っとる題名見て、ニヤニヤ。陰で。キモイ?え、あァ、其う。
只、歌うて成ったら声のキーは未だしも、肺活量が全然追い付かん。悲しい哉、
誰か、一緒にカラオケ行きませんか。一緒に、鍛えませんか。喉を。
言い乍風邪気味な俺。ゲホ。
____
んン、続く。
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9 :
財前光
2011/09/01 23:51
>私信、スペース。
( 後編、)
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8 :
財前光
2011/08/31 00:14
>続、怖い噺。
三人の男が居た。AとB、Cと云う男。
此の三人は所謂腐れ縁の中だったが、AとBが上京し大学や専門学校に進学し、Cは地元に残ると進路は違った為に随分と互いの顔を見て居なかった。
或る時。
久し振りに、三人は合間見える事に成った。上京組の帰省と、地元組の休みが重なった貴重な休日。
Cが家へ来い、三人で一杯やろうと声を掛けてAとBは土産を持って彼の実家へ赴いた。何年振りかに、友の家に訪れる。
中には誰も居なかった。
「親御さん達は。」
「嗚呼、今は俺一人なんだ。」
つまみを持って座ったCに、尋ねたAは返事も程々に酒を呷る。
へェ、出掛けてるのか。其れなら気にする事も無いな。
三人は酒を飲み、語り合い、良い位に酒が回ってきた。
暫くして、上機嫌のBが提案した。
「なァ、今日は4月1日だぜ。もう直ぐ日付も替わる。如何せなら、酒の肴に嘘でも吐かないか。」
Aは面白そうだと頷き、自分は近々結婚して此方に帰って家庭を持つつもりだったが浮気をしていると言った。Bは、もう直ぐ夢だったアーティストに成る、デビューは決まっているのだけれど内輪揉めが起こって仲間をコロしたと言って、笑った。
明白な嘘。けれど、此の場で終わる脆い作り話。
カラカラと笑って、二人はCを見た。
「おい、C。御前も話せよ。」
「其うさ、中々面白いぜ。」
Cは頼り無げに、笑う。
「あァ。けど俺は二人の様に上手く話せ無いから、一つ作り話をするよ。」
「作り話?」
「うん。まァ訊いて呉れよ、」
俺、夢を視たんだ。
Cはグラスを見詰めて、口火を切った。
>>7
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7 :
財前光
2011/08/31 00:13
>>8
――――
俺、気付いたらさ。何も無い白い部屋に居たんだ。
如何して其処に居るのか、如何遣って其処迄来たのかは全く覚えていない。
只、確かに俺は其処にいた。
暫く呆然とし乍状況を把握出来ない儘で居たんだけど、急に天井の辺りで声が響いた。
古いスピーカーだったんだろう、ノイズがかった変な声だった。
声はこう言った。
『此から進む道は人生の道で在り、人の業を歩む道。選択と苦悶と決断のみを与える。歩く道は多くして一つ、決して矛盾を歩む事無く。』
其処で、初めて背中側にドアが在る事に気が付いた。
横に赤いベットリした字で、『進め』とだけ書かれていた。
『三つ与えます。
一つ。右手のテレビを壊す事。
二つ。左手の人を殺す事。
三つ。貴方がシぬ事。
一つ目を選べば、出口に近付きます。貴方と左手の人は解放され、其の代わり彼等はシにます。二つ目を選べば、出口に近付きます。其の代わり、左手の人の道は終わりです。
三つ目を選べば、左手の人は解放され、おめでとう、貴方の道は終わりです。』
一言で云えば滅茶苦茶。馬鹿らしい噺。
でも、其の状況で馬鹿らしい何て思う事は出来なかった。
ガクガクと勝手に震える脚が、異様だけど従わなければ成らない事を告げている。
そして俺は考えた。寝袋の脇に、大振りの鉈が在った。
何処かの見知らぬ多数の命か、直ぐ傍の見知らぬ一つの命か、一番近くの良く知る命か。
未だ、シにたくない。明白だった。
ぐちゃ。
ドアは未だ開かない。もう一度、鉈を振るう。
ぐちゃ。
顔の見え無い匿名性が罪悪感を麻痺させる。もう一度振り上げた処で、カチャリと音がしてドアが開いた。
次の部屋に入ると、右手には客船の模型、左手には同じ様に寝袋が在った。
>>6
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8 :
財前光
2011/08/31 00:14
>続、怖い噺。
三人の男が居た。AとB、Cと云う男。
此の三人は所謂腐れ縁の中だったが、AとBが上京し大学や専門学校に進学し、Cは地元に残ると進路は違った為に随分と互いの顔を見て居なかった。
或る時。
久し振りに、三人は合間見える事に成った。上京組の帰省と、地元組の休みが重なった貴重な休日。
Cが家へ来い、三人で一杯やろうと声を掛けてAとBは土産を持って彼の実家へ赴いた。何年振りかに、友の家に訪れる。
中には誰も居なかった。
「親御さん達は。」
「嗚呼、今は俺一人なんだ。」
つまみを持って座ったCに、尋ねたAは返事も程々に酒を呷る。
へェ、出掛けてるのか。其れなら気にする事も無いな。
三人は酒を飲み、語り合い、良い位に酒が回ってきた。
暫くして、上機嫌のBが提案した。
「なァ、今日は4月1日だぜ。もう直ぐ日付も替わる。如何せなら、酒の肴に嘘でも吐かないか。」
Aは面白そうだと頷き、自分は近々結婚して此方に帰って家庭を持つつもりだったが浮気をしていると言った。Bは、もう直ぐ夢だったアーティストに成る、デビューは決まっているのだけれど内輪揉めが起こって仲間をコロしたと言って、笑った。
明白な嘘。けれど、此の場で終わる脆い作り話。
カラカラと笑って、二人はCを見た。
「おい、C。御前も話せよ。」
「其うさ、中々面白いぜ。」
Cは頼り無げに、笑う。
「あァ。けど俺は二人の様に上手く話せ無いから、一つ作り話をするよ。」
「作り話?」
「うん。まァ訊いて呉れよ、」
俺、夢を視たんだ。
Cはグラスを見詰めて、口火を切った。
>>7
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6 :
財前光
2011/08/31 00:12
>>7
『三つ与えます。
一つ。右手の客船を壊す事。
二つ。左手の寝袋を燃やす事。
三つ。貴方がシぬ事。
一つ目を選べば、出口に近付きます。貴方と左手の人は解放され、其の代わり客船の乗客はシにます。二つ目を選べば、出口に近付きます。其の代わり、左手の人の道は終わりです。
三つ目を選べば、左手の人は解放され、おめでとう、貴方の道は終わりです。』
客船は只の模型だった。
けれど其の時、其の言葉は本当だと思った。理由何て無い。只、脳が告げていた。
俺は寝袋の脇に在った灯油を空に成る迄振り掛けて、火種を放った。
どれ位経っただろう。
次のドアが開く音がして、何も考えずに其処に入った。今度は地球儀と、亦、寝袋が在った。
『三つ与えます。
一つ。右手の地球儀を壊す事。
二つ。左手の寝袋を撃ち抜く事。
三つ。貴方がシぬ事。
一つ目を選べば、出口に近付きます。貴方と左手の人は解放され、其の代わり世界の何処かに核が落ちます。二つ目を選べば、出口に近付きます。其の代わり、左手の人の道は終わりです。
三つ目を選べば、左手の人は解放され、おめでとう、貴方の道は終わりです。』
思考や感情は無かった。
機械的に寝袋脇の拳銃を拾い撃鉄を起こすと、指に力を込めた。
ぱん。ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、ぱん。
ドアを見ると、鍵は既に開いていた。
何発目で寝袋がシんだのかは知りたくも無かった。
最後の部屋は何も無くて、思わず俺は安堵した。
良かった漸く出られる。其う思って。
声が言った。
『三人の人間と、其れを除いた全世界の人間。そして、君。
コロすとしたら、何を選ぶ。』
俺は黙って、今来た道を指差した。
すると亦、頭の上から声がした。
『君は矛盾無く道を選んだ。人生は選択の連続、匿名の幸福の裏に匿名の不幸が、匿名の生の為に匿名の死が在る。君は其れを証明した。
最後に、一つの命が如何だけ重いのかを感じて貰う。
出口は開いた。おめでとう。』
其の時、脚にコツ、と何かが当たった。
三つの遺影。
両親と、弟の遺影が。
―――
「此で、御終い。」
Cの話が終わった時、AとBは其の声で正気に戻った。
じっとりと、手に掻いた汗を握り締める。カラカラに渇いた喉で無理に笑い乍、Aが勢いを付けて此う言った。
「気味の悪い話は止めろよ。嘘の噺だって、」
Cが笑う。
「もう、吐いたさ。」
「え、」
一つ、作り話をするよ。
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