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┗1065.ラストノートがわからない(159-163/186)
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163 :
カーヴェ
2024/10/28(月) 00:28
🏛🪶アクアマリンに捧ぐ
ちょっとした練習を兼ねて、偶には僕がペンを執ってみよう。
一応先輩に向けた言葉のつもりだが、先輩が他の人で見てみたいと言うのなら言って頂けると。
「お前が真剣に口説いてくるとワシとて照れるぞ」と唸って大きなツインテールをぶんぶん揺らす先輩が中々どうして可愛らしい。
きっかけはちょっとした遊びから。それでも先輩の事となると僕は蔑ろになんかなれない。
自慢の可愛い可愛い後輩の立場からよくもまぁあなたの隣に登り詰められた、と自分の事ながら度々誇らしく考えている。
先輩が百年の間に何をなくしてしまったかを聞かない、だって単純に苦しいだろう。そんなの。でも僕は幸いにもクリエイティブな事が好きだ、あなたの為に差し出せるものがあるなら首が回らなくなった後にいっそ売り払って───!あぁ、いや。流石に言い過ぎか、これは。きらきらとしたあの目で睨まれるのはちょっと困る。
代わりに何を差し出せるか考えて趣味と職業病を兼ねたマイホームの設計図やら新しい学術発表やらを見に行ったりもしたが、結局しっくり来なくて当時は破いてしまったんだ。
理由は本当に単純だ。僕はあなたに、ファルザン先輩に隣で笑っていて欲しい。女性として幸せでいて欲しいから、僕は直ぐにでもあなたに逢いたい。それだけなんだ。
今は明日の為のレジュメのリテイクを自主的に行っているのか、先輩用に作ったメラックの子機から先輩の作業音が聞こえる。僕は僕で製図を進めている。
先輩と僕で異なる時間をタピスリーとして表現するのなら、それはそれは美しい織り方をされているのだろう。
あなたの事を大切にさせてくれますか、先輩。
一つ一つ得られた僕の中の大切で一際煌めく、宝石のように自己意識が堅く鮮やかなあなたを見つめて触れて、あなたの夜と朝焼けに孤独を思い出さぬよう今夜も抱きしめさせて下さい。
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162 :
八重神子
2024/10/20(日) 22:24
🦊⛩️細石響いて
「これは犬ではなく私なりの甘えです」「お夕飯前ですがお菓子を頂いたら目が覚めてきました」「でもやはり瞳を閉じて休憩します」
この間、数分弱。共に政のちょっとした確認を兼ねた戯れをした後とはいえ、此奴と来たら。妾の膝枕は時価幾らつくか分からぬのじゃぞ?
旅人の童の連れのような生き方を時々したがる妾の親愛なる将軍様の斯様な振る舞いを独り占めに出来るのは、やはり心地が良い。
きちんと編んでいた三つ編みを解き、薙刀を振るう手指は時折妾の袖を柔く握って解いてを繰り返しておる。小動物───は無理があろうが、さもえどのむくむくとした仔犬に見える瞬間は妾のみが知って居れば好い。
花冷えを起こさぬよう、稲妻がよりよく進む為にも穏やかに眠れるように。”もこもこ半纏”にはまだ躊躇う以上、妾が特別に胸やら膝を貸してやらねば。
……ふむ。こうも恋とは大妖怪すら蕩かしてしまうものかと膝上の此奴を撫でて想うのは此で何度目なのやら。なぁ影よ。夢で応えてくれても良いのじゃぞ?
🦊
えーい。影。汝のためにふわふわに整えてやったのじゃが?はよう来い。
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161 :
ニィロウ
2024/10/18(金) 22:07
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆🪷💃🏻ごほうびシール、ふたり
アルハイゼンさんは言うまでもないくらい、とっても頭がいい人。
よく彼を見ていないと突き放してるように見えるかもしれないけど、よく見た分だけアルハイゼンさんは突き放してるわけじゃないってちゃんと分かるんだよ。
君と俺が違う人間である以上俺の言う通りにはしないしさせない、地頭の良さと根本的な知識量は違うって言いたいのかな。同じような言葉を使って、私のなんでに答えてくれるの。
誤解が起きたら誤解が起きないように一回で二を教えてくれて次の道を示して、私がその道の少し先を歩けたらアルハイゼンさんは嬉しそうに微笑んでくれるんだ。
似たようなことを私からもする事があって、その度にバザールで見つけた可愛いシールを貼ってあげることにしているんだよ。フォンテーヌにも同じような文化?が有名みたいだから、最初は貼って剥せる小さなものを一つ、アルハイゼンさんのあまり使わない方のブックカバーに貼っていたんだけど何だか彼はハマってくれたみたいで。
蓮の花のシール、シムランカで出逢った森の友達みたいな動物のシール、きらきらのラメが入ったシール。
格好良い人が可愛いシールを貼ってみんなに笑われたら困るから、実は全部貼って剥せるものを使ってるんだけど今のところアルハイゼンさんは全部取っておいていて……。
アルハイゼンさんは自分の感情が最優先だからこそ、自分が感じた嬉しいを私によく返してくれるのかな?って、あなたを待ちながらレッスンノートの表紙にそこそこ溜まってきた色んな形の葉っぱのシールを撫でながら思うの。
それはまるで、私からあげられた嬉しいが本当に大切に思われているみたいで……胸に一つランプを灯したよう。
今日はシールを貼ってあげられるか分からないから、ここに一枚貼っておくね。
大切なあなたへ。あなたが大切な私より。大好きだよ。🐹
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160 :
七七(乱入)
2024/10/17(木) 22:15
🧊🥥
えっと。何の話をしに来たんだっけ。
メモ、読む。
ヨォーヨと遊ぶのが好き。ヨォーヨの手が好き。
七七にさわるとき、水で手を洗って、つめたくしてくれる。
ヨォーヨは、七七が安心できるように、話してくれる。
七七、忘れるから、メモを取る。
ヨォーヨは、七七がメモをなくしても、メモを見ることを忘れても、やさしい。
たまに、覚えてることがあると、びっくりの顔になる。それから、嬉しそう。かわいい。
ヨォーヨには、たくさんありがとうと、ごめんねがあるよ。
もしもヨォーヨが病気になったら、白先生に薬を作ってもらう。それから、七七が氷枕を作る。
でも、元気なのがいちばん。
あ……ヨォーヨっていうのは、えっと。
……七七の、大好きな子?
いつか、ココナッツヒツジを見つけたら、一番はじめに教えてあげたいのは、ヨォーヨ。
体操したら、ヨォーヨのところ行かなくちゃ。
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159 :
タルタリヤ
2024/10/15(火) 22:03
🐳🏹あまくなる意味
曰く、金木犀は自然発生が難しいからそこに金木犀がある家庭はその香りを好き好んで選び、育ててきた事になるらしい。これは稲妻で昔トーマと遊んだ時に聞いた言葉だ。
その何年か後、鍾離先生から璃月では金木犀を丹桂と呼ぶんだと教えて貰った。
お互いそんな甘さは飾るタチじゃないのに、鍾離先生はスネージナヤで無縁の香りに惹かれる俺を見て何でもない顔で洞天の岩風呂に丹桂を拵えて、二人ゆるりと浸かりながら花鳥風月を楽しむ意味とやらを俺に仕込んだ。
戦場の真ん中で立ち終わりない闘争を、血湧き肉躍る瀬戸際を走りたがる俺の僅かなインターバルも繋げてしまえば鍾離先生的には十分な時間になるらしい。
鎖を引くんじゃなくて、小指一本分だけ巻いた担保を楽しそうに撫でては自分の意志であんたの隣に帰ってきて、許された空間で思い出す香りに先生を刻みつけ直す算段なんてとっくに知れているのに。
「公子」は忠義を違えない。崇高なる女皇様の十一本目の剣として生き抜く事が俺の大きな通過点だ。
但し、ただ一人の青年として俺を見たがる奴がもう一つの通過点と二幕目を置いた。俺の人生なのだからいつでもその点は弾けるのに、時間の流れの違う生き物の気紛れな傷になり続ける事を当時の俺は選んだ。
異国の人間の魂一つに縋りついて、罪を背負う。殺戮を英雄とも称せるあんたならきっと光ある空へ登れただろうに、俺が至る地獄へ喜んで手を差し出す。
ねぇ、鍾離先生。「公子」の後いつ目覚めてあげられるか全く検討つかないけどさ。出来る限り早く先生を迎えに行くから、やれる範囲で花を近くに置いていてよ。
そうして目覚めた時最初に捉えた香りが、甘い意味を教えて。二人きりの抜け駆けのお供に不可視を選ぶならきっとそれが最良だ。
───なんて。北国銀行の階段を降りながら、一年前の宣誓を思い出した。
後天性の眷属の契約なんて初めて結んだ大バカの鍾離先生へ。どうしようもない恋をした俺より。
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