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┗1065.ラストノートがわからない(53-57/189)
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57 :
荒瀧一斗(乱入)
2024/02/24(土) 16:18
👹🍭今日の給料:2,400モラ
ついこの間まで稲妻の忌々しい伝統行事の関係で少し人里を離れていた俺様だったが、豆が怖いワケじゃあねぇ。ただ、アレルギーっつうのは俺様がどれだけ強い漢の中の漢だろうとお構いなしに体の中で悪さしちまうモンだから、がむしゃらにぶつかったって不利なのは目に見えてる。理想はあの行事が廃止されることだが、一旦退いて作戦を考えるのも戦いにおいては大事なことよ。虫相撲もただ突撃だけが勝負じゃねぇのと同じだな。璃月で開催した大会でそのことを改めて思い知った!相手の動きをよく見て、引き付けて、カウンターを入れる。これが決まると最っ高に気持ちいいんだ!飛び道具を使ってくる連中も最初は卑怯だと思ってたが、俺様にかかればアタマをよーーく使った頭脳戦もどうってことない。
いや待てよ、今日はそんな話をしに来たんじゃねぇ。この日記には好きなことを書いていいって綾人の兄貴が教えてくれたんだけどよ、折角ならいつも世話になってる兄貴のことについて書きたかったんだ。俺様は綾人の兄貴を尊敬してる。札遊びも虫相撲も強くて、普段は何してるのか知らねぇが、あの身なりからしてきっといい仕事に就いてんだと思う。俺様も日々オニカブトムシを捕まえたり、カニやタヌキを追いかけたり、荒瀧派の連中とかくれんぼにけん玉に……とにかく忙しくしてるんだが、兄貴と会う時間は絶対に作ってる。綾人の兄貴は会うたびに俺様のことを気にかけてくれて、菓子をくれたり俺様の髪を手入れしてくれるんだ。真の漢であり続けるために自分でも毎日何度も髪の手入れはしてるし、特に兄貴に会う前はビシッと決めたくて鏡の前に立つ時間がつい長くなっちまう。そんな綾人の兄貴に日頃の感謝を込めて贈り物を用意するために、今月の初めは日雇いの仕事を詰め込んだ。荒瀧派の奴らに飯を奢って少し手持ちは減ったが、無事に渡せた菓子を目の前で食ってくれたのは嬉しかった!
綾人の兄貴は俺様が拾った綺麗な石ころや変わった形の葉っぱ、自分で作った紙メンコだって「ありがとう」って受け取ってくれるけどよ、やっぱり自分で稼いだモラがあると贈り物の選択肢が増えて俺様としても楽しい!だからまた、日雇いを増やそうかと思うんだが……そうすると兄貴に会える時間が減っちまう。丁度いいさじ加減ってモンを見つけるのが今の目標だ。
これから、花見の季節もやって来るだろ?荒瀧派も櫻の木の下に集まって飯を食ったり遊んだり、舞を踊って歌を歌ってと毎日が祭りみたいになるんだ。綾人の兄貴も来てくれたら嬉しいが、賑やかすぎるのは好きじゃねぇって言われちまう可能性もある。だから俺様は、とある場所に見つけた櫻の木を誰にも教えず秘密にしてる。あそこなら兄貴と二人で花見するのにうってつけだ!静かな花見が良ければそっちに案内して、みんなで持ち寄る料理の代わりに俺様がスミレウリを焼いて、綾人の兄貴のために一曲歌おう。二人で笑い合える日にしてぇから……ドキドキさせんのはナシだ!ナシ!!その日はイジワル封印で頼んだぜ!
以上、荒瀧・文章絶唱花見奉行・一斗!!
日雇いの合間にまた来るぜ!さみぃさみぃ……。
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56 :
ニィロウ
2024/02/22(木) 18:02
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆🪷💃🏻ぼんぼんハート、ふたり
バレンタインの少し前くらいだったかな、ある時アルハイゼンさんが零した「君への愛情表現の一環としてただただ無限にハートが押すだけのボタンが欲しい、開発は無駄だと断じられる事は目に見えているがどうにかならないものだろうか」の言葉を聞いて何だか似たようなものがあった筈、と思ってバザールを探してみたら見つけたものがあってね。
二人で登録したら後はマシナリー……うぅん、ぜんまいじかけだからアプリケーションって言うんだっけ。とにかくそれが勝手に起動して、一回一度ずつスタンプみたいにハートを送りあっていくだけのおもちゃみたいなのを買って出先から顔はまだ見れないけど好きを感じた時を中心に押す遊び?習慣?を付け始めたんだ。
最初はただの赤いハートだったんだけど十ごとに大きさが増えたり明るい朝に引くカーテンみたいなポップな模様がハート本体に増えたり、あくまで押すだけって気軽に始めたそれに愛着が湧いてきたの。別に可愛い要素はそれ以外ないのに…。
そうしていたらついこの前ね、厳密には昨日観察画面を突き破っちゃうくらい大きくなったハートが二人で過ごしてる時にぼんっ!て弾けたんだ!
九十を超えてから既にその大きさでお互い戦々恐々としてたんだけど、いざ弾けてみたら置き場所でずーっと分からなかったハート型の窓に弾けた後のつぶつぶした赤いハートがぴったり収まって、代わりに元の置き場所には草原核みたいな色のハートがまた出てきたの。
それだけの事なんだけど何だか二人でおかしくて、積み上がって弾けたハートみたいに二人の日々がこんな風にいつの間にか過ぎる実感が胸の中でうずうずして嬉しくて踊り出しそうになっちゃった!
私達は多分記念日とか曖昧で、一応この日に個人的にお話しだしたからそれに合わせてお食事に行こうねって約束をしたくらいなんだけど、それでもいいって思えるの。
いつだってあなたが特別、いつだって今の時間が当然だと思いたくない、大切な甘い時間。
アルハイゼンさんへの大好きが長く長く続きますようにって今日も空いた時間にぽちぽち、たぷたぷってハートをつつきながら思うんだ。
🪷
新しく本棚に入れてくれたとある術師殺しさんへ!
愛してる、が難しかったらね、表情や声だけで全部を詰め込むんじゃなくて指の先まで均等にならして伝えると意外とやりやすくていいんだよ。ダンスをするべきって意味じゃなくて、大切は何かしらで出してあげないと固まって大変なことになるばかりだから。ハグひとつでもきっと何かが進む筈だよ。
いつか貴方の思いがさらっと伝わる日が来てくれるようお祈りしているね。
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55 :
タルタリヤ
2024/02/18(日) 00:28
🐋🏹海に灯した黄金を
戦士として成長すること、人間として歳をとり老いること、恋心が膨らむこと。どれも見守っていたいものの、その時がきたら緩く手に持ち見守るだけでいいと地に足をつけて、友と茶を飲む一時を果たせなかった茶机を借りて二人それぞれ作った凧を上げながら、先生はまた少し寂しそうに笑った。
俺自身はと言うと長生きして一分一秒でも戦渦の中心で居たい気持ちも、逆らえない老いで正しく鍾離先生を捉えられない日が来るのを嫌がる気持ちもある。人間として朽ちる代価を気にし出したのは先生と過ごし始めてからだ。
吉兆の象徴の蝙蝠型に璃月の意匠やおめでたい色味の絵付けをした凧と、大小様々な黄色と橙色を飲み込んで自由に空を泳ぐ鯨の凧。
釣糸とも違うから始めは悪戦苦闘して、先に空を泳いでさっさと上がってしまう先生の凧との距離が悔しくて足掻いてもどうしようも無いとは思っても一枚だけ上がるのは許せなかった。
それでも上がった切欠なんて実際は嘘みたいに単純で、不意に訪れた強風で鯨凧は簡単に舞い上がって操縦性を俺に預けながら蝙蝠凧に並んだ。キスの済んだ距離間で先生が嬉しそうに、人間みたいに愛情を噛み締めた笑顔で告げる。
俺がいずれ朽ちてしまう人間だから、のんびりするのを止めて恋に向き合うと覚悟を決めた結果運命に任せて転生を待たずに急いて魂を回収してしまう算段を付けさせた事実。そんな事実はあれど今は隣で笑い合っていたいらしい。
前提を踏まえた海灯祭。
海灯祭で璃月テイストの服に小物でプラスアルファをして俺は付け毛まで使った髪を互いに編み込んで互いの色で飾り付けて、今日ばかりは恋人と勘ぐられても構わないと二人で少し変化した心を携えて璃月港を歩く。獣舞劇体験では先生と擬似的とはいえ殺気ばりばりの手合わせも出来た!
中原のもつ焼きの塩味と辛味噌味、翠玉福袋、下水湯(七味三振り胡椒一振り)、苺飴串、一口油淋鶏、ビール、璃月式フランクフルト。二人で分けて食べ歩いたり炉端の段差にしゃがんで食べたもの。
色ガラスに龍の刻印が裏に入ったもの、黒く塗られた陶器に金継ぎされて椿が咲いたものとで俺達二人だけが開けられる二つの宝箱も買った。この生き物は嘗てモラを建材にしていてものの価値も正しく理解しておいて、一個人が手に入れた金銭的価値の無い「宝物」を入れてきた「宝箱」は持ったことがなかったらしい。
…そのあどけないような横顔こそ宝箱に詰められたらどれだけ良かっただろう。凡人ごっこと自分でわかっておいてやれてない事が多すぎて勿体ないと度々思う。
自分だけの特別は幾らでも抱いていいし、民に対して導きの目を必ず向ける必要はもうないんだ。俺はただ、長い余生で失わない輝きを掌で転がして歩き続ける先生が見たい。……あわよくば、俺が隣に。
先生が線を描いて俺が色を塗って、人混みから抜けた穴場で二人で願いを空へ掲げる。俺にとって願いは自力で叶えるものだからこれは宣言の類。
世界踏破も好きな人達と思いが通じ合えるのも、みんな俺自身が足掻いて手に掴むもの。戻そうと思えば戻せるのが先生のズルだけど、そうすること無く二人並んで他の霄灯と混ざって消えていくまでを見守った。写真も撮ったしね。
写真を整理して二人の思い出を挟む為の一冊に今日だけで沢山増えたと一人にやけて、そんな俺を見て先生もくっついて笑うんだ。
俺の中で輝き続ける黄金であり傲慢に絡みつく龍でありたいと言ってくれた先生の恋心に水を滴らせ続けて、誰も居なかった俺の内海で幾らでも撫でて抱きしめて、恋人と銘打たれた瞬間ときめいて湧いて止まない鍾離先生に愛を込めて指を突き立てる。
その距離は俺自身も戦場から外れた先で縫い止められる事になる、それでもいいと思ったのは殉じる刃を鈍にさせず家族を大切にしてくれと願われたからだ。
思い思われ、流れ着く先に互いが居る。この愛情が続けばいいと深く深く蕩けるばかりの先生の奥に刻みながら切に願った。
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54 :
リオセスリ
2024/02/14(水) 23:14
🐺⛓️恋慕六粒
海灯祭の事を書き終え次第埋めるバレンタインの話。所謂のちへんってやつだ。
あぁだが、ヌヴィレットさんから「大事に大事に頂こう」を貰った事だけはリアルタイムで書いておかねぇと。あの人からは何を貰えるのやら。
配送に手違いがあって少しばかり遅れちまったが無事にヌヴィレットさんとはバレンタインの交換っつーのが出来た。
メロピデ要塞で取り寄せられるものは一つ単位だと中々面倒でね。何かあれば携帯型マシナリー端末で俺に連絡してくれと看護師長に頼んで、ちょいと水の上まで出張して手に入れた、この時期でのみお目見えする俺も気に入りの青に水色、青みがかった白でそれぞれコーティングされたハート型のチョコレート。スパイスやナッツ、はたまた酸味が効いたもの……色んな水を嗜むヌヴィレットさんならこんな風味も楽しんでくれると思ってね。
半分は俺の趣味もあるが、何よりこの色味はあんたにこそ渡したかった。形の露骨さも折角俺のコイビトに渡すならこれくらい気取らなきゃ天然なあの人には通じないかもしれねぇだろ?このくらいあからさまにする度に楽しそうに小綺麗な顔が歪む。乏しいと鉄面皮と理性的はどれも違う。
さてそれじゃあヌヴィレットさんが期を待って欲しいとまで告げて渡してくれたのは──なんてホリデー前の子供宜しく浮かれていた俺に跪いて差し出されたのは、九本のスイートフラワーに風車アスターを一輪添えたミニブーケ。
その下にはフォンテーヌ特産品を模したチョコレート三粒。軽率に齧っていいチョコレートもたっぷり入ってたからな、これは看護師長と分けて食う方がきっとあんたは喜ぶとみたぜ。
流石にメロピデ要塞に野生の花は咲かないが、それでもいつ何処で俺が上に出ても咲いているスイートフラワーを束ねる事でフォンテーヌに数ある美しい花よりもその在り方のように見知らぬ土地に居ても安心出来る存在になりたいと思ったらしい。そうしていつしかあんたを重ねて、俺がどこにいてもヌヴィレットさんを思い出すようになりゃいいなんて隠れて傲慢なあんたらしくて少し笑っちまった。
四桁弱生きているあんたにとって俺は枷なのか視野の広がりなのか、とどのつまり幾ら愛していようが結局は他人である以上あんたの気持ちは完全には分からないし定めてしまうことも望んでいない。
だが俺なりに欲はあるんだ。受け取ってからはちょいと情けない顔でリアクションも上手く出来なかったが、俺なりに浮かべられた「嬉しい」や「愛している」は閊えた数も含めて伝えることは出来たと思っていたいんだよ。
錠は心に繋いで水の下で二人歩いて行けるような俺達だろう、とはいえ下手な慢心もしないで俺なりに渡せる誠意ってやつを余さず渡そう。偶に気取るのは男の矜恃っつーことでな。
……あぁだが。風車アスターと九本の意味合いは俺の胸の内だけに大事に閉じ込めておこう。温かく注がれる愛情と眼差しは俺個人が得られた貴重な宝物なんだからな。…「あいしてる」ぜ、ヌヴィレットさん。今度執務室に下りて来る時に花瓶にあんたの水を貰っておきたいもんだ。
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53 :
ニィロウ
2024/02/11(日) 01:08
🪷💃🏻あなたの日、ふたり
誕生日おめでとう、アルハイゼンさん。ちょっと眠たいからちゃんと書くのはまた後で。
…日々を、私を。優しく撫でて大切にしてくれてありがとう。
🪷
花神誕祭もいいものだけど、一度は二人で行ってみたいと思って二人で璃月まで出向いて海灯祭を楽しんだんだ。
全貌は私のペンでは書かないつもりだけど、アルハイゼンさんの前提知識を元に私が雑誌でチェックして璃月の民俗着を二人で借りてのんびりと港を歩いて出店を見て回って…。
オルモス港も立派で賑わってると思っていたけど流石璃月港、みんな笑顔でキラキラしていてお金の話はしているようでしていなくて、去ってしまった神様の意志を継いでみんなで思いを馳せて一人一つずつの黄金を積んでいくような賑わいが素敵だったんだ。
話で聞いていたよりも大きな大根の揚げ団子を二人ではふはふ齧りながら歩いていつもよりお肉がたっぷり入った大餅巻肉にかぶりついて、本を持たない日ならと一緒に飲んでくれた璃月のフルーツを使ったタピオカティー(珍珠って言うみたい)を味を交換して飲んだり、スメールでは認知度がとても低くて私も舞の動きを簡単にしか知らない獣舞劇の体験ゲームを楽しんで…。
何時もの男子会を少し前倒してでも誕生日に私と過ごしたいって何日も前から考えてくれたの、本当に嬉しかったんだ。アルハイゼンさんの恋人に自信が無いわけじゃなくてルーティーン?を変えてでも私を選んでくれたのが、普段は追いつけないから伸ばしたつま先を戻してくれるみたいで。
年上のあなたがちょっとだけ子供っぽく無邪気になる瞬間、前からずっと回数が増えてるってアルハイゼンさんは気付いているのかな?
君相手でなければこうも抱かない不安がある事を少し前に教えてくれたんだけど、その不安は私にもあるんだよって答えたの。
自分の心が下にしまってあるから自分が好きな、自分を好きになってほしい相手へ取り出すのに勇気がいるのが恋で、でもそれを乗り越えられると二人で心を見せ合うに値する愛になると思っているんだ。
心配しないで。嫌いな箇所を言っていないのが、私のあなたへの全て。気になるところを押しっぱなしになんて出来ないしアルハイゼンさんみたいに賢くもないからせめて勘違いがないように、そのままをあげているの。
生まれてきてくれたあなたの日へ。あなたなりにまっすぐ冷静に見つめている世界の片隅で、どうかわたし専用の椅子を置き続けさせてもらえるよう明日からもがんばらせてね。
お誕生日おめでとう、アルハイゼンさん。…だいすき。
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