主演のヒトは芸能人に疎いぼくや御剣でもわかる。このヒトが主演の作品ってちょっと尖ってて、なのにだいたい面白いんだよなあ。月並みな感想だけど、登場人物の優秀さにひたすら圧倒されて、もうとにかく「スゴいな……」って感心することしかできなかった。あとローマのヒトの顔がいつ見ても濃い。まあどんな作品でもそうだろうけど、一話観ただけじゃこんな話だとはとても思えないよね。そういや、サスペンスなら以前も交渉人っていう洋画を御剣と一緒に観たっけな。どうにも頭脳面で優秀すぎる主人公にヨワい気がする。ぼくって。もちろん派手でカッコいいアクションシーンだとかも惚れ惚れするけどさ。職業柄かな、頭脳戦の緊迫した空気感は見ていてドキドキするんだ。……実際に法廷で追い詰められるのは、エンリョさせてほしいけど。
御剣のヤツ、京野さんの恋路をずっと応援しててさ。最終回を観終えて、開口一番にナニを言うかと思えば、「京野と倫子さんはそれからどうなったんだ?」って。……いや、まあ。ぼくもそれは気になるところだけど。他にもあるだろ、ナニか。御剣のイチオシはたぶん、京野さんと丹後さん。ぼくは家族想いの相沢さんのエピソードがお気に入り。作中に登場する料理を監修しているのが実在する三ツ星レストランのシェフだってこともあって、とにかくぜんぶ美味しそうだったなあ。完成した料理はモチロンだけど、調理シーンのカメラワークも迫力があってさ。なんだかぼくも自炊したくなってくる。山羊のミルクのババロアが食べたい。……山羊のミルクってどこで手に入るんだ?近所のスーパーには……あたりまえだけど、売ってないよな。ぼくが作るから、なんとか山羊のミルクを調達してくれ、御剣。たのんだ。