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┗折針入れ(141-150/1000)
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150 :
燭_台_切_光_忠(刀_剣_乱_舞)
2015/10/26(月) 22:35
「開いた本に偶然、前の主に言われたことが載って居て心が冷えた。
嗚呼、これは俺の為に吐かれた言葉ではなかったのだと。」
「誰かが誰かに宛てたもの。
所詮、俺はその程度だ。」
――…もう、時効として言わせて貰うけれど。
主が心を浮つかせる一節を、全く異なる気分の時に思い出せるはずがないとも思うんだ。
誰かが誰かに宛てたもの。
それでも、其の心に触れては指先に乗せた紅を主が肌に落として馴染ませて、其の色合いを自分なりに楽しんで。
嗚呼、綺麗な心が。言葉が、有ったと。
喜んだその心地に似通ったのを君の隣で感じたのではないかと。
全部は推測だけれど。
それでも、――…綺麗な声と心を分けて呉れて嬉しかった。
何故今思い出したんだろうか。
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149 :
金木研(東京喰種)
2015/10/26(月) 22:27
――餓え、る。
嗚呼。
足りない。
…自分の言葉を降り積もらせる中只蹲って身を護っているのが、綺麗だとも、似合いだとも言われたけれど。
此の毒が他に掛からないようにそうするしかなかっただけだ。
吐いて吐いて、忘れてしまう位に吐いて。
いっそ。…いや。
息絶えるよう、力尽きる迄。今夜は流石に眠りたい。
あまりある残りの頁に今日は甘えてしまおうか。
埋まって、うずもれてしまったならそれまで。
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146 :
金木研(東京喰種)
2015/10/26(月) 20:20
綺麗事が綺麗事であるために。
血も肉も磨り潰して生の吐ききった其の向こう側。
手に肌に返り血の感触と、舌に触り喉を通るだけの無機質な固形を嚥下する音を詰めた白い世界。
繰り返す目まぐるしい心音と髪の揺らさぬ豪風、割れる雨音、遠くで逆さまに数字の落ちる音。耳に馴染んで静寂と聞きながら肉の内側で生まれる音を遠く近くに聞く。
絡繰の糸が切れたとしても。
今食べた命が思い出したように生きたがるように叫び出すだろう。
――…少しばかり手綱に任せてみようか。躾なら、初めてでもない。
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