我が家は二人でベッドに入って「おやすみ、また明日」と囁き合ったら二人ともが割とすぐに寝てしまう。
気持ちいいんだよね、お互いの気配しか感じない寝室で照明落としてぴったりくっつくともうそれだけで癒されてしまって。
ただ、俗に言うおやすみ三秒なのは悟のほう。
「するる」とか「すむる」とかむにゃむにゃ呼んだかと思うとスヤスヤ寝息を立ててる事が多い。可愛くて「ここにいるよ」って背中を撫でてやると満足そうに深く息を吐くんだよ。これもまたいい。

この間、悟が寝入りしなに私の名を呼んで「いなくなっちゃうんじゃないかって」と不安を口にした日があった。
高専を離れたあの時の事を思い出しているのか、はたまたその後の何かか……。
どっちにしたって、ずっと一緒だよ。不安なら何度でも抱き締めて名前を呼んで、背中を撫でていてあげる。
死ぬまで君のそばにいる。

─ここで「死んでも」とか言うと私たちの場合あんまり洒落にならないからねえ。言霊っていうくらいだし。
思うだけにしておくよ。

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今週末は謎解きの予定。
二人で遊んで良かったやつはおすすめの意味をこめてここにも記録していこうかな。

今週末は金曜も土曜もいつものように二人でべたべただらだらした過ごし方はできそうにない。それでまあ明日も朝早いってのに、寝るのが名残惜しくて日記なんか書いちゃってるわけ。

私って大概の予定を悟優先で決めてしまうから、あまり悟からの誘いを断った経験がないんだよね。学生時代はそうでもなかったんだけど（忙しかったものね、互いに）それを取り返すみたいに最近はずっとこう。
ただ、この状態は特に強請られた訳でもなんでもなくて……私にとって一番楽しいのが "悟のそばにいること" だからそうしたいだけ。これについて悟がどう思ってるかは知らないけれど、なにぶん全部が全部私の意思だからなぁ。好きにさせてくれるんじゃないかな？ これからも。

まあ教祖でもなんでもなくなってただの一人の男になった今、降ってくる仕事以外に特段組むべき予定も無くなって随分と余裕があるからこそできる事なんだけど。
この、二人の時間最優先、ってやつはね。


正直なところ。
遊びのリスケを頼んだことが残念なのもそうなんだけど、毎週末くらいしかじっくり身体を重ねたりも出来ないから……それも残念。
しかし、私自身は元々性欲なんか薄い方だと思っていたのにな。今や悟を抱き締めて味わう幸福がすっかり癖になってるってわけだ。年甲斐もなくて悪いね、本当。
精神と時の部屋みたいなやつに入って二人でずーっとくっついてたいと思ってるところ。笑われそうだけどめちゃくちゃ本気だよ。

と、いうことでだ。
ここへは事情があっての引っ越しになったけど、ついでに（悟たっての希望もあって）過去書いていた日記全部を一つに纏めて綴じさせて貰ったよ。
長くかかってしまった移行作業も今日で終えたと思うと感慨深いんだけれど、書きたいことはまだあって……ま、とにかく、ここでもどうぞよろしく。


＞日記の引っ越しをしてくれてありがとう。
こうして纏まったページを眺めると圧巻だね。
これからも日々の思い出と共に増えて行くんだろうなぁ。
凄く嬉しいよ。
これからもずっとずっと、一緒にいようね。

この日記、最初のうちは私の持ち物だった。
今はふたりの持ち物。

共に居た日もそうじゃなかった日もいつだって手元にあって、だからページを捲っていけば甘い言葉や愛し合った思い出ばかりが書いてあるわけじゃあ勿論無い。それだけ長い時を一緒に過ごしてたくさんの言葉と気持ちを交わした。色々なことがあった。
全てひっくるめて大切なもの。悟もそう言ってくれるってこと、私は知っているんだ。本当に幸せなことにね。


日記、移行したら教えるよ。せっかくだから鍵なんて外して書ける場所のほうが良いかな、そう思わない？

2023/01/20(金) 08:06