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┗1406.Chick flick

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1 :ト/ラ/フ/ァ/ル/ガ/ー/・/ロ/ー(O/P)
2023/09/09(土) 10:53


Chick Flick


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32 :トラファルガー・ロー
2024/02/05(月) 11:18

かくほ

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31 :トラファルガー・ロー
2024/01/29(月) 00:39

あな



この海域は常に省エネモードになりがち。
日照時間の問題か、空気が冷たいのが悪いのか。うだうだとどうでもいいことを考えては睡眠の質も悪くなる。となると必然的に体調を崩すことも増えていく。
あいつはその辺りを睡眠で補っているようで深く眠る顔を見つめる日々が続いている。

毛布にくるまるあいつの頭を撫でて部屋を出ると不寝番のシャチに捕まって少し話をした。
少し気分が持ち上がる。
己のモチベーション維持のために仲間をあつめている訳では無いが、おれを信じてついてきてくれる野郎どもの声はいつでもおれを強くしてくれる。
「あんたが辛い選択はしなくていいでしょ」
そりゃそうだ。今手元にある幸せを大事にすればいいんだから。それだけの話だよな。

部屋に戻ると不貞腐れたアヒルの毛布包みがぐわぐわ鳴いていてたまらなく愛おしい気持ちになった。

すきだ。

C

あの人にとってのおれと、おれにとってあの人と。
連絡を断つ前、そこに大きな差があるように感じて、その差に打ちひしがれて幕を閉じた。
でも今考えれば、おれとあの人はいつだって同じ歩幅で、同じ方向を向いていたのだ。
今もそう。
なにをするにも心地の善い距離感。
無償の愛がここにあるんだと思う。おれにもあの人にも。
お互い一番の愛はもう他所にある。
それでも心のどこかにあの人への気持ちがあって、誰かに向ける愛の根底にはあの人に愛された自信がいつも根付いている。
なんて幸せなことなんだろうか。
だれに理解されなくても、あの人との関係がいつもおれを正しい方へと導いてくれる。
6年。それだけの月日が経とうとしてる。





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30 :トラファルガー・ロー
2024/01/02(火) 00:55

Cに告ぐ


透過 生存if

コラさんから手紙が届いた。
一年越しのように思う。あの人の優しさを無下にしたのはおれだというのに。あの人は未だおれに愛を与えてくれる。
おれにとってのあの人はとても大事なものだった。
ただ、あの人の生き方と向き合うことが恐ろしかったんだ。
少し気まずそうに、それでも慈しみを込めた文字で書き募られた文字が酷く愛おしくて……おれはまたあの人の優しさに触れてもいいのだろうか。
お互いもうきっと愛を謳うことはしないだろうけれど、それでもあの人と共に生きてきた時間は決して他者から邪魔されるものではない。これからもそう在り続けるに違いない。
あの人がおれを大切に思ってくれることに偽りなどないのだから。
それが欲を孕まない愛だとしても、寄り添える相手であることには違いない。誰とでもないコラさんとだからこそ築いてきた歴史がある。あの人を愛した過去がある。
おれはそれをもう恐れないでいたい。







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29 :トラファルガー・ロー
2023/12/30(土) 13:23

5

脇役の語るお話

人生における主人公はいつだって自分自身だ。己の経験でしか物は語れない。
あいつと出会いあいつのことをここに書き募るのもおれの主観の物語である。それでもおれを別の角度で見た時に、あいつの物語の一部であれるのならばどれほど嬉しいことだろう。今まで生きて残した記憶の中で見つけられなかったものをこの本で語ることができる、そうありたいと思う。

クリスマスもなんだもすっ飛ばしているな。
以下記憶に今あるものをぽつぽつと。

冬島の空気がより濃くなると省エネモードにはいるのだとか。冷たい空気は幼い頃を思い出すのだろうか。
おれが書き物に没頭している間にしばしば寝落ちることが多くなった。あいつはそんなことを起きた時に悔やんでいるがおれとしては隣で穏やかに眠るあいつの顔を見るのは嫌いじゃない。
おれの不眠の原因もはっきりしていて、そういうことも含めて心配してあいつはしょんぼりしているのだろうが気にかけてくれること自体を嬉しく思う。
"おやすみ"を聞けないと寝るタイミングを逃すなんてあまりにも子供じみているよな。

寝るタイミングも起きるタイミングも少しズレていたクリスマスイブの日。漸くあいつもおれも共に手の空く日だった。
ひと月……いやふた月くらいはお互いに楽しみにしていた日だ。死に物狂いで時間を割いた。
プレゼントはなににしようか。が寝物語のいつものテーマで、お互いアクセサリー類は趣味も出るからと一旦避けたものだと思っていたのだが………。
イブ、少し早めにお互い布団から抜け出して準備していた箱を交換する。
あいつからはシルバーのシンプルな首輪、おれからはゴールドのシンプルな腕輪。身につけているところをみたいという男の心理が勝った瞬間だった。
噛み締めるように抱き合って幸せを伝えて、ちょうど近くに栄えた冬島があったからもみの木を鑑賞するついでに島内の観光にも足を出した。
ふたりでする真っ当なはじめての外出だ。

デートがしたい。
あいつの願いは叶えられただろうか。
言うまでもなく、幸せそうに笑うその顔が答えだろう。




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