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┗1406.Chick flick(26-30/32)

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30 :トラファルガー・ロー
2024/01/02(火) 00:55

Cに告ぐ


透過 生存if

コラさんから手紙が届いた。
一年越しのように思う。あの人の優しさを無下にしたのはおれだというのに。あの人は未だおれに愛を与えてくれる。
おれにとってのあの人はとても大事なものだった。
ただ、あの人の生き方と向き合うことが恐ろしかったんだ。
少し気まずそうに、それでも慈しみを込めた文字で書き募られた文字が酷く愛おしくて……おれはまたあの人の優しさに触れてもいいのだろうか。
お互いもうきっと愛を謳うことはしないだろうけれど、それでもあの人と共に生きてきた時間は決して他者から邪魔されるものではない。これからもそう在り続けるに違いない。
あの人がおれを大切に思ってくれることに偽りなどないのだから。
それが欲を孕まない愛だとしても、寄り添える相手であることには違いない。誰とでもないコラさんとだからこそ築いてきた歴史がある。あの人を愛した過去がある。
おれはそれをもう恐れないでいたい。







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29 :トラファルガー・ロー
2023/12/30(土) 13:23

5

脇役の語るお話

人生における主人公はいつだって自分自身だ。己の経験でしか物は語れない。
あいつと出会いあいつのことをここに書き募るのもおれの主観の物語である。それでもおれを別の角度で見た時に、あいつの物語の一部であれるのならばどれほど嬉しいことだろう。今まで生きて残した記憶の中で見つけられなかったものをこの本で語ることができる、そうありたいと思う。

クリスマスもなんだもすっ飛ばしているな。
以下記憶に今あるものをぽつぽつと。

冬島の空気がより濃くなると省エネモードにはいるのだとか。冷たい空気は幼い頃を思い出すのだろうか。
おれが書き物に没頭している間にしばしば寝落ちることが多くなった。あいつはそんなことを起きた時に悔やんでいるがおれとしては隣で穏やかに眠るあいつの顔を見るのは嫌いじゃない。
おれの不眠の原因もはっきりしていて、そういうことも含めて心配してあいつはしょんぼりしているのだろうが気にかけてくれること自体を嬉しく思う。
"おやすみ"を聞けないと寝るタイミングを逃すなんてあまりにも子供じみているよな。

寝るタイミングも起きるタイミングも少しズレていたクリスマスイブの日。漸くあいつもおれも共に手の空く日だった。
ひと月……いやふた月くらいはお互いに楽しみにしていた日だ。死に物狂いで時間を割いた。
プレゼントはなににしようか。が寝物語のいつものテーマで、お互いアクセサリー類は趣味も出るからと一旦避けたものだと思っていたのだが………。
イブ、少し早めにお互い布団から抜け出して準備していた箱を交換する。
あいつからはシルバーのシンプルな首輪、おれからはゴールドのシンプルな腕輪。身につけているところをみたいという男の心理が勝った瞬間だった。
噛み締めるように抱き合って幸せを伝えて、ちょうど近くに栄えた冬島があったからもみの木を鑑賞するついでに島内の観光にも足を出した。
ふたりでする真っ当なはじめての外出だ。

デートがしたい。
あいつの願いは叶えられただろうか。
言うまでもなく、幸せそうに笑うその顔が答えだろう。




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28 :トラファルガー・ロー
2023/12/11(月) 18:46

星を書き直して



年末まで色々と満足いく月にしようと意気込んだ手前なにもかもが手付かずにここまで………自分で決めたこともままならないとはな…。日々の歯車の食い違いみたいなもんが続いていて、その弊害か久しぶりに眠れない夜だった。

起きてきたあいつの顔を見て、もう朝なのかと絶望。
元々部屋に籠る予定だったからあいつが掃除したり筋トレしたりしてるのを眺めて、うつらうつらと怠惰な時間を過ごす。
悪くない時間だと思う反面時々訪れる不眠の解決策は一向に見つからない。…隈もひどいもんだ。
そんなおれのこともアホだと一蹴してくれるあいつがいるからギリギリで耐えているところではある。

幸せを数えてねむる。
毎日がそうやって続いていけばいいと思う。
なんにも出来ねェ日もそばに居てくれるあいつに感謝を。

今日の晩メシは回鍋肉。


透過

島を歩いている道すがら、木に巻き付く電飾が見えたからあいつへの話のタネにでもなるだろうと前を歩くシャチを呼び止めた。
「あれ、見に行かないか」
「おれとアンタで?」
からの無駄な攻防。行く行かないで割と真剣に揉めるハメになった。
「アンタのそういうとこマジで頑固!」と最終的にキレられてそういえばあいつにシャチに聞いておけと言われていたことを思い出す。
「おれは頑固か?」
「アンタが頑固じゃなかったら岩もマシュマロっすね」
仮にもおれはお前の船長なんだが……。
「なに言っても変わんないだろうし、別にいいと思うからついて行きますけど」
そんなもんかと思う。
頑固でもついてきてくれるやつがいるらしい。
あいつへの報告はあとで。

2023-12-19 追記
あいつに伝えると「ほらな!」と笑っていた。
柔軟なつもりなんだが、と言うおれの腹を擦りながら「身体と同じくらいバキバキだぞ」だと。
それは喜んでいいのか?ダメなのか?







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27 :トラファルガー・ロー
2023/12/04(月) 22:48

4

遥と彼方のあいだ

のちへん



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26 :トラファルガー・ロー
2023/12/04(月) 22:48

3

甘さが足りない

のちへん



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