スレ一覧
┗1588.Mystery Encount(46-50/71)
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50 :
オーエン
2024/05/11(土) 13:11
あいつの寝顔を酒の肴にして呑んだら意外と悪くなかった。甘めの酒を注ぎながらぼんやり考えたら急に馬鹿馬鹿しくなってきてやめようと思ったけど、せっかくコルクを抜いたんだし空になるまではとりあえずいいやって呑んだんだ。……全然起きる気配がなかったから、宮廷画家でも呼んで一枚描かせようかと思った。僕の部屋に飾る。たった一夜眠っただけでクマが取れるはずもないけど、次の日には、昔みたいな透きとおるガラスのように幼く笑うあいつが見られるんだよ。少年みたいでさ。それに昔の方がもっと凶暴さに磨きがかかってて……はしゃぐ犬みたいな、うずうずしてる感じ?今はその瞬間の動向が分からないから、沼に沈んだ魔獣みたいに不気味。……でも寝顔だけは前と変わらないな。
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くよくよした騎士様の、今日の朝食は悲鳴を上げながら灼熱のなか身を捩らせてできたベーコンと、そんな仲間の成れの果ての横でパンによって圧死したまるまると太ったベーコン、それから朝焼け色の湖にいくつも細切れにされた亡骸が浮かぶベーコン入りスープだよ。よかったね、夢だったベーコンに囲まれて。ネロの手料理に僕が名前をつけてあげる。「騎士様の夢」って。あはは!いっぱい食べてたね。おいしかった?
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49 :オーエン
2024/05/09(木) 13:01
猫にまみれる夢を見た。子猫も、成猫も数匹部屋の中にいて各々好きなように過ごしてる。一匹ずつ首根っこを摘んで追い出しても良いなと思ったけど、僕のベッドの上に一匹だけ赤毛の猫がいてやめた。よくよく見なくても分かる魔力とこちらを一瞥する瞳をよく見慣れていたからだけど。……なんだよ、我が物顔で占領するなよな。他の猫が遠巻きにおまえを見てるよ。相変わらず動物には警戒されてるんだね、ヒエラルキーが同じくくりなんじゃないの?とか、色々言った気がする。でもツンとした猫の表情で無反応だったからつまらなくてさ。ベッドへ横たわったら顔を近づけてきて……仕返しに鼻先をぱくっと食べてやった。引っ掻いてきたら面白かったのにそこで夢が覚めちゃったんだよね。残念。でもやっぱり僕は犬派。
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48 :リケ
2024/05/08(水) 01:41
ネロの後ろ姿を見ていると、つい背中に触りたくなってしまいます。料理をしている最中は危ないから絶対に驚かせてはいけないと思っているのに、声をかけるよりも先に指先を伸ばしてしまいそうになって。……変ですよね。きっとネロは、触っても怒りはしないでしょう。けれど、僕が危ないから、と叱るはずです。僕、意地悪になってしまったのでしょうか?ネロの迷惑になりたくはないのに、彼の意外な一面や困った顔がほんのすこし好きだなんて。……でも嫌われたくはありません、どうにかなってしまいます。だからこの前、ネロに声をかけてから背後に回り肩に触れました。ぺたぺたと。想像していた通り彼は些か困惑して、不思議そうに首を傾げていましたよ。ふふ……あの表情はカインに少し似ていましたね。厳密に言えばカインとネロは根本が違いますが、困ったように笑うところは少し似ている気がします。だから、そんな笑顔をもっと見たくて肩口にあごをちょん、と乗せて手元を覗き込んだら固まってしまいました。それから慌てたように、僕のお腹の様子を聞いて何が食べたいかリクエストを聞いてくれた気がします。気がする、のはネロがしどろもどろになったからなんですよ。……、……やはり僕は意地悪になってしまったんですね。ネロを好きな僕が、ネロのことを知らないのは変じゃないかと思っていた頃はもっときれいな気持ちだったはずなんです。僕よりもずっと長く生きているスノウ様とホワイト様なら、なにか良い考えをくださるでしょうか?
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47 :本橋依央利(カリスマ)
2024/05/03(金) 08:17
テラさんは鏡の中の彼と熱烈逢瀬を重ねているところなので僕が。今回に限っては天彦さんの後を追ったというわけでなく、みんなと踊ったあの曲が本当に忘れられなくって筆を取りたかったんですよね。なんていうかタイミングに関しても驚いちゃって。こっそり、嬉しいなって。……ああそうそう、そろそろテラさんのあのドレッサーの鏡も僕に磨かせてくれないかなぁ、と思っていたところだったんだ。ドレッサーを磨くにあたってそのついでに引き出しの中も片付けちゃったりして、綺麗になったらその周りも整理整頓するかもしれないでしょ!?あ〜〜僕にやらせて!!!テラさんの大事なドレッサーの私物をいじくりまわしたいわけでもないから!だから勝手にシーツを取り替えるのも僕としてはなにやってんの!?なにやっちゃってんの!?のレベルなんだからね、やめてくださいおねがいします。だ、か、ら、追加の契約書にサインをお願いしま〜す!
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純粋に喜んでいた僕の気持ちが一瞬にしてあの日の記憶で覆い尽くされたんだよな……もうほんとうに僕の行きつけの商店街に天彦さんが現れそうで怖いよ!!!もし姿を見かけたら見ないふりをしよう、うん、絶対そうするからな。八百屋のおじさんが飼ってる子犬がいつもマーキングしてる電柱で天彦さんがポールダンスし始めたら僕はもうパブロフの犬になっちゃうよ!??犬……い、ぬ……僕は国民の犬で〜〜す!!あっ、テラさん!僕に命令して!は〜い!今いきますよ!
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46 :フォスフォフィライト(宝石の国)
2024/04/28(日) 02:39
約束をした。君が抱いた希望に、もう絶望しないように。夜の見回りという役目を放り出して太陽の光の下へ連れ出せるように……って言ったってなにから始めたらいいのかもうアイディアが枯渇してるんだよ〜〜!!!博物誌だってまだ一ページも埋まってないのに、こんなんじゃ陸だけで何百年かかるか分からないぞ、シンシャに教えてもらうまで新種の植物すら判別が付かなかったのに。この僕だぞ!何年かかると思ってるんだ!その間にシンシャがいなくなっちゃったら……はぁ。いなくなるって言っても、僕たちは粉々になるか、月に攫われるかだけど……やっぱり死ぬってよく分からないんだ。死ってどういうもの?眠ったまま起きないこと?眠くてしかたなくて動けないとか?王が言ってた「死は何もかも台無しにする代わりに生を価値あるものにする」って。うーん、僕たちって生まれたときのこともよく覚えてないからな。だったら僕がシンシャとした約束も、価値あるものになる?……いや、違うかも。約束は僕が一方的に決めたんだ。僕たちは忘れることも消えることもできない。だから、ひとつくらいはやり遂げないとね。ねぇ、シンシャ。僕、おととい三百歳になったんだよ。
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