昨日は顕現するところを見れて嬉しかった。特別な感情がなくても見入ってしまう。
そちらの部屋ではともかく、一緒にいると自分の薄汚さが浮き彫りになって考えさせられる。この感覚が良い感じです。

この頃はまた厄介な任務に振り回されているというか、兼さんを振り回しちゃっているというか…。ごめん、声掛けてくれて嬉しかったよ、ありがとう。そうやって頼りにされると頑張れる。今関わっている面倒事を早く片付けなきゃ…。
…しょげてる兼さん、いいなあ。わかりやすくしゅんとして、うずうずするじゃないか…。悪いことはしないから安心して。

それから…
いや…うん、…早く兼さんに会いたい。

布団に運んだまでは良かったけれど、兼さんの程良い体温に眠気を誘われてしまった。

朝もやけに涼しくて苦労していたら温かい身体をくっつけてくれて心身共に元気になりました。
ほんとは抱き締めて喚きたいくらい好きだけど今日は新たな始まりの日。それどころじゃない。期待されてるんだし頑張らないとね。

兼さんの表情、好きなんだよなあ…落ち着いてるのに無邪気な顔したり。平気そうに見えてこたえていたのか突然泣いてたり。
格好いい兼さんがそうやって表情豊かに色々と子供っぽい顔も見せてくれるから、その差が。

自信満々な余裕な顔もいいけれど、不思議そうにしている顔が一番好きかもしれない。隙があって。
いや、でも…あんにゅいな顔も好きだな…。兼さん普通にしてたら何というか…美人なんだもんなあ。戸惑って少し歪ませた表情も好きだ。それに…屈託ない笑顔も大好きだし…悩む…。

と、考えていたら兼さんが帰還して打ち合わせに戻る。
五歳程度の兼さんについて考えるのもまた楽しくて顔が緩んでしまう。

心なしかたくさん話せた。打ち合わせという名の事務的な会話でも兼さんとなら楽しいばかりで、遅い時間までつい話し込んでしまった。
その上、不安がらせて寝落ちるのは…良くなかったな…。気をつけていたのに昨日は疲れが溜まっていて駄目だった。
それにしても、そんなに怒っているように見えるのかな？つらい時に感情が消えることはあっても激昂するということはほとんどないんだけど…だからこそ怒ってるように見えちゃったのかな。もっと感情を出すようにしないとなあ。
まあ…率直に言って、不安げでそわそわしてる兼さんは可愛かった。兼さんも疲れていたのかも。ただとてつもなく可愛かったのは事実だけど、大事な相棒を不安に陥れるのは不本意だ…。早く誤解が解けてよかった。

小さい兼さん、可愛いだろうな。今ですら可愛いんだからあれが縮めばより可愛らしさが増すんだろう。
僕が何もかも世話してあげたい。既にそんな気持ちです。

冬も一緒にいられるかな…いられるよね、きっと。
ずっと一緒にいてください。