| 何となく、蝶や魚みたいだなって感じる。ふわふわっとしていてね…十分優雅だよ、かわいい。…というのは、いつもの戦装束の印象が強いんだろうな。実際のところ、部屋で共に過ごす時は洋風のパジャマ姿が多い、ような…。部屋も相棒が選んだソファとテーブルがあって、思えばなかなか洋風な空間だな。 こうして心を交わせられる。そういう毎日をずっと繰り返していけたらいいなって。いつまでも僕の主軸が兼さんでいてほしい。 日記を読めなくて悲しいと、言ってくれた時は…喜ぶべきじゃないんだろうけど嬉しかった。興味を持ってくれてさ。こういうことってあるよね…。 以前兼さんに言われた通り、旺盛なんだろう、な…。だけどまだ一度も果たされていない訳だし、寧ろ薄いというか。上手く抑えられている方だとも思うよ…。なんて、甘い判断かもしれないなあ。 一番書き留めておきたいことは、禁止令を解いたことかな。…禁止すれば焦れったくなって求めてくるかと…自分から言い出したのに、自分が先に音を上げる羽目になってしまった…。だけど予想外に快く許可を出してくれて、尚且つ…見たいとまで言われるとは思わなかった。曰く、見られるより見る方が好きだとか。そういうものなのかな？ 最初は…一人だったし、布団の中で手早く済ませてしまおうかと思っていて。ちょうど枕もあったしね…環境は十分。でも、約束していた手前…勝手に破るのは良くないから。引かれたら終わるし…。もう禁止令を解除して、堂々と…次からはね。 恥ずかしいことは嫌いじゃない…相棒となら全然平気。寧ろ好きだ。そして兼さんもなんだかんだ好き、と…。運が良かった。笑いかけると笑顔を返してくれる兼さんが、好き。 |
| 触れ合いは、癒されるけれど。耳に心地良いような言葉しか言わなくなっちゃうからさ？勿論、そういうひとときは必要だし…大事にしたいって思う。その一方で…さっき兼さんが見せた、にやにやした顔と、僕の頭の大半を自分が占めていて嬉しいという言葉…。本当に嬉しそうに見えて、あ、これが兼さんの素なのかな、って感じたくらい。こういう、魂とでも言うのか……核心的な部分での会話もね、いいなあって思うんだ。わかりやすい本音だと思うから。 寝起きの兼さん可愛いな。うとうとしていたかと思えば寝てしまったことを詫びる律儀さ。気にしていないし…悪いのは遅くまで付き合わせた僕だし。隣で寝起きしてくれるならそれだけで幸せだよ、兼さん。 一緒にいてくれてありがとうって…言われて、胸がどきどきしてしまった。何でもない言葉なんだけど、それが簡単に出てくるところ、好きだなあ。兼さんは素直なんだよね…。 |
| 寂しい時や辛い時に書くことが多いから、せっかく喜んで読んでくれていた兼さんには悪いなあ…。ごめんね、安定に不安定で。 と、思っていたけれど、何だか前よりも喜んでくれていて安心した。新しい鍵も気に入ってくれたようだし…兼さんのことで思い悩む僕を見てそんな風に感じてくれるのなら…僕は運が良いね。…本当によかった、僕の相棒が兼さんで。 心配しなくても兼さんしか見ていないよ…。それはずっと前から変わらない。 |
| やっぱり、我慢すればよかった。欲なんて出さずに…。 兼さんのこと、子供みたいだなんて思いながら…本当にそうだとしたら彼にも余裕だってあるはずないのに、都合が悪くなったら泣いて慰めてもらおうとしたりしてさ…僕って馬鹿みたいだ…。 自分の不安ばかり拭おうとして、兼さんのことは何にも考えられていない…。幸いまだ目の前で泣きじゃくったりなんてしていないから、このまま…変な印象を残さずに過ごせたらいいな…。 ただやはり辛いから、泣けてくるね。情けなくて。…無理だよ、兼さんに嫌な思いさせながらそばにいるなんて。というか…そばにいることで嫌な思いをさせるなんて。消えてなくなりたい。きちんと話して、本当に重荷ならもう… 自分が悲しくなっても僕が安心してくれるなら良い、って。…悲しさを溜め込むくらいなら、やっぱり良くないよ。兼さんが良くても僕は嫌だな…僕がそうさせなきゃいい話なんだけれど…。 兼さんは意外と日記を読んでくれていたんだな。鍵を変えたことにもすぐ気付いたし。それって、好きってことなのかな。兼さんは僕のこと好きなのかな…。昨日確かに好きだって何度も教えてもらったのに、何度でも聞きたくなってしまう。そういうのって、重いんだろうな…。もう少し…兼さんへの執着を控えた方がいいんだろうね。 僕には兼さんしかないから、ずっと兼さん兼さんってなってしまう。 |
| 兼さんにとって重荷なのかな。そんなことはないと…思っていたけれど、もしそうならいっそ兼さんに……… ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいだったし、もっと申し訳なくなった。どうして優しくしてくれたんだろう…寂しくて二人でいたのに、尚更寂しくなったんじゃ意味がないよね…。 わからないよ兼さん、ぐらぐら、してる…。怖くて鍵も変えてしまった。最初からこんなもの、兼さんに読ませるべきじゃなかったんだ…。ごめんね、兼さん…。 |