ただいま、俺と零くんが愛する日本。帰ってくるなりおしゃべりしながらぐっすりと寝て、翌朝にはこたつの中ですき焼きと熱燗を楽しみ…あまりにも怠惰な大晦日で表情筋が跡形もなく溶けてしまいそうだ。
フィンランドでの星月夜のような幸せも、日本での人工灯のような幸せも、どちらも等しく俺たちを楽しませてくれる。スノーモービルでの二人乗り、零くんがほんとうにかっこよくてな。最初は加減が分からなかったようでひやっとしたが、すぐに慣れてしまってまるで君の手足のようだったな。あのスピンは最高だった。
その中で覗いたアイスチャペルの美しさは格別で、もう一度あそこで愛を誓い合う時間を取れなかったことが悔しくてたまらんよ。またいつか行けたらいい、心底そう思う。

#今年一年、ほんとうにありがとう。
苦しいことも度々あった一年だったがその度に仲直りをして、結婚式や新婚旅行、涙の何十倍も笑顔に溢れた日々を過ごしながらこうして今年最後の日を迎えられたこと、心から嬉しく思うよ。零くん、君の温もりをこのまま来年に持っていく。絶対に離さないよ。来年も今年に負けないほどの楽しい思い出を、二人でたくさん作っていこう。誰より君を愛してる。降谷…いや、赤井、零くん。
>この日記を読んでくれている君たちも、本棚に入れてくれたりメッセージをくれたり色々と世話になったな。ありがとう。零くん共々、来年もどうかよろしく頼むよ。

日記を書けていない間にも色んなことがあったなあ。それぞれ簡単にはなるが、楽しかった思い出はちゃんと書き留めておこう。

サンタがくれたプレゼント
れいサンタとしゅういちサンタと言うんだが…。今年もお互いに用意したプレゼントをいっしょに開けて、感動に涙ぐんで、あまりにも楽しすぎる時間だった。プレゼント開封式…！何日も前から早く開けたくて開けたくてうずうずしてたんだ。毎年恒例の素敵な絵本、大切にするよ。これからも変わらず、毎年一冊ずつ増やしていきたい。

>楽しいクリスマスを過ごしてここ数日。ばたばたしていてなかなか日記を手に取ることができませんでした。書きかけのメモがほこりを被ってしまいそうだから、それだけでも書き写しておこうか。
「俺のちいさなライオンくん」とかわいい呼びかたをされたとある日のことです。調子にのってのしかかりながらキスをしたところ、赤井からの呼び方が「狂暴なライオンくん」になっちゃいました。あながち間違ってないかもな。俺も負けてないぞ、なんて言いながらたくさんキスしてくれるところも大好きだよ。

それから赤井が書いてくれた通り。絶賛名前をたくさん呼ぼうキャンペーンを開催中なんだけど、……照れる…！！絶妙に照れる。意識するとどうにもだ。たまに「あかい……」と呼びかけてはっとしてから「秀一！」と呼び直すこともあって。時折苦戦しながらも、幸せな気持ちで何だか不思議な感覚です。僕もいまだに零って呼び捨てにされると胸が高鳴るから、赤井も同じ気持ちでいてくれているのかなあってときめく。赤井も、秀一も、あなたをかたちどる大切な名前だからこれからもたくさん呼ばせてくださいね。今日も愛してる、秀一。