「寝てる間、お前の服に涎つけてしまったらどうしよう……」
「洗浄魔法、勉強しなきゃね。」
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使える魔法が増えるのに越したことはないがその理由はすげえ嫌だ……!!
多分お互いにカッケェ奴が好みだと思うのに、お互いに可愛いって思ってんのも不思議な話だよな。カッケェやつになりたい。結構長い付き合いなはずなのに、「カッコいい」って言われた回数は両手で十分足りてしまうような気がする。……どうしたらカッコよくなれるんだろう。
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このノートには、なるべくあいつの可愛いところは(これでも)書かないようにしている。
読んでくれているらしいあいつが嫌がるかもしれないって理由が2割、書き出したら僕の好き度合いがバレるのが恥ずいのが3割ぐらい。残り半分は、僕が独り占めしておきたいっていう自分勝手な理由だ。
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基本的にあいつはカッコいいって言われるような奴で、でも僕の前では可愛くなってくれてんだと思う。……あれ、よく考えたらそれってかなり最高なんじゃないか?