曲がっちまったらしいお前の臍が、明日の朝には元に戻りますように。はあ〜〜〜〜…見たかったなぁ、曲がった臍。……「恥ずかしいので謹んでお断りします」、なぁんて純情ぶってんじゃねえよ。オレの首に歯を立てて愉悦感に浸ってるお前が言える台詞じゃねえだろ。好き。
なんかさぁ、…すっげえダメだわ。お前が好きすぎておかしくなりそう。胸を切り開いて吐き出してえくらい苦しい。
✧
ぐずぐずに蕩けて溶けたお前に溺れたい。
1118
番になって一ヶ月目。……を、瞬く間に走り抜けて二ヶ月を過ぎた。一ヶ月目を迎えるまでにも色々あったけど、二ヶ月目を迎えるまでのオレ達は本当に目まぐるしい日々を過ごしてたと思う。小さな擦れ違いを何度も起こして。互いに悩みを抱えて、打ち明けて、訥々と心を言葉に変換して話し合う時間を積み重ねてきた。ケンカにならねえのは、心を乱しながらも互いを想う気持ちが何よりも大きかったからだと思う。…その気持ちが大きすぎたからこそ色々あった訳だけど。それでもいつだってオレ達が思い悩むのは、これからも互いに傍に居る為だった。離れるなんてもう考えられねえから、オレ達なら「ずっと」を叶えられるって信じてるから。
何度でも心の内を確かめ合って、寄り添って、これから先の約束をひとつずつ叶えて繋げて、いつか振り返った時に穏やかに笑えれば御の字。
なあ、ジェイド。お前が好き。オレが最期にこの瞳に写すのはお前がいい。何かあってもなくても、お前だけが居てくれたら。お前にとって、オレが最後の最愛で在れたら。……そんな願いも、いつか叶えばいいなと思う。右から二番目の星にこの気持ちを託して、お前と見つめていきたい。
ジェイドぉ。好き。
……、すげえ腹痛で目が覚めたんだけど。まさかマジで変なキノコ食わしてねえだろうな。
✧
如何したって不安な気持ちなんて綺麗に拭えるモノじゃねえけど、今のオレ達にどうこうできるとは思ってなくて。寧ろ今ぶつけ合ってる愛とか切なさとか、会えねえ間の寂寞感や恋しさとか。言葉と時間を重ねていく段階なんだろうなって思ってる。ただでさえ兄弟だし。ウツボだし。人一倍臆病になっちまうのは仕方ねえ事だよな。だからお前とたくさん足掻いて、互いを失う憂虞よりも、天気とか互いの健康とかガッコーを卒業したらどうするとか、そんな他愛ねえようなヒト並みな心配事で偶に小首を傾げながら笑い合える日々になればいいと思う。