日記帳 【壱】
212.[〆]ヒガンバナ
 ┗112

112 :狛/治
03/07(月) 12:02

九十九日目

アイツと長らく綴っていた物語が
ようやく章を進めた。

98日かけて創り上げた2日間は
それはそれは密度が濃くて、
終わらない夜を繰り返しながら
俺達は互いを深く知っていった。

思い返せばあの時、
アイツが俺の髪に花を飾らなければ
こうして日記を書くこともなかっただろう。

アイツから返書が届く都度、
その美しさに息を呑んで、疾走感に胸が躍り、
抱えた過去の切なさに感情が揺れていた。

愉しかったなあ。
はやく次の展開を書きたいけれど
折角だから、最初から全部読み返してしまおう。

今夜は感想戦をしようか。
ひとまずのハッピーエンドに祝福を。



足元に影が射す程に
燦燦と満ちた満月の下でのあの出遭いが
俺はまだ脳裏に焼き付いて離れない。



[削除][編集]



[戻る]
WHOCARES.JP