二十日目 週末の決戦。 子の刻に始まる行為に向けて 俺たちは布団の上で向き合い、 時計を気にしながら互いに膝を突き合わせた。 強引に口付けて、鎖骨に噛みついて、 体重を掛けてアイツの躰を敷布へ張り付ける。 抵抗できないよう 念押しに長い髪を踏みつけてやれば あっという間に俺の王手。 覆いかぶさった優悦のままに アイツが手にしたスタンガンを押収して、 布団の上で恋人に物騒なものを向けてはいけない と じっくり身体に教え込んだ。 …………—勃った箇所から電流を当てよう。 胸が先か、下が先か。 "変な扉開かされる" —お互い様だ。 "ならいいや" こういう潔さが男前だと思う。 |