六十六日目 弐の日 2022年2月2日 弐が並んだから、日記をもう一枚。 今日はアイツの日らしいけれど どう祝ったらいいものか。 何をしてやると悦ぶだろう、と考えると、 きっとなんでも悦ぶだろう、とすぐに浮かんで 堂々巡りに頭を悩ませる。 アイツの好きそうなものを順に思い浮かべて 片っ端から却下して、 結局、俺が喜ぶ品を贈るのが一番だと結論付けた。 薄氷のような白縹色のガラスペン。 これがいい。うってつけだろう。 お前に贈るよ。 この先もずっと書を交わせるように。 昨夜の肌の溶けあう触れ合いは 見た目からして興奮した。 あの方法はいつから考えていたんだ? |